前日のレポートはこちら👇
一ノ倉岳について
一ノ倉岳は新潟県と群馬県の県境にある谷川連峰の一つで標高は1974m。谷川岳から登るルートと茂倉岳から登るルートがあります。どちらも山頂からは360度の超大パノラマ・絶景です。
谷川連峰主脈とは?
群馬県の谷川岳から新潟県の仙ノ倉山をつなぐ稜線コース。稜線の大部分は標高2,000m以下ですが、冬の自然環境が厳しさから大きな樹木が育たず、終始森林限界上の大展望を行きます。谷川主脈の最高峰は標高2,026mの仙ノ倉山。
紹介する山 | 茂倉岳・一ノ倉岳・谷川岳・万太郎山 |
都道府県 | 新潟県南魚沼郡湯沢町・群馬県利根郡みなかみ町 |
山域 | 上信越高原国立公園 三国山脈 |
標高 | 1,978m(茂倉岳) 1,974m(一ノ倉岳)970m 1,963m(谷川岳) 1,954m(万太郎山) |
天気・アクセスなど | 茂倉岳の詳細 |
今回のルート
2023年06月18-19日、谷川岳ロープウェイを利用する群馬県側からの人気ルートではなく湯沢町は土樽、茂倉新道登山口から登り茂倉岳避難小屋→茂倉岳→谷川岳→万太郎山→吾策新道登山口の19キロを2日かけゆっくり周回します。
日の出前、茂倉岳避難小屋発
大改修を経て、さらに魅力的な避難小屋になってました。お世話になりました、秋色に染まる頃に再び伺います。
2日目は茂倉岳より一ノ倉岳、谷川岳。肩の小屋を経て万太郎まで谷川連峰主脈を行きます。
小屋から茂倉岳山頂までは標高差100m、距離で500mほどです。
茂倉岳山頂、朝日を浴びて輝くミヤマキンバイ ミヤマキンポウゲの群落。ずっとミヤマキンバイと思い込んでました。花の色形と植生は凄く似てるけどキンバイはバラ科、ミヤマキンポウゲはキンポウゲ科と科が異なり、親戚ですらないという、、、。高山植物の代表、ハクサンイチゲはキンポウゲ科で親戚です。ちなみに桜と苺、リンゴはバラ科で、、、脱線しました。
ここから一ノ倉岳までの日の出と共に移動の1キロ、うつろう雲海の生む光と影、そこに浮かぶ稜線、輝く残雪と高嶺の花々。軽くはない装備と登るテント・小屋泊はこの時を愉しむ為と思います。
残雪とイワカガミ群落
一ノ倉岳避難小屋。この辺りから肩の小屋までauは通信圏内となりました。朝っぱらから家族や友人に景色をバンバン送り付けます。
携帯電話が利用できる登山道
au
https://www.au.com/mobile/area/4glte/800mhz/mountain/
docomo
https://www.docomo.ne.jp/area/mountains/?icid=CRP_AREA_servicearea_to_CRP_SUP_area_mountains
SoftBank
https://www.softbank.jp/mobile/network/area/mountains/
谷川岳どーん、オキ、トマの両耳。
一ノ倉岳南面を振り返る、けっこうな斜度を下ります。途中の一部ルートを見失い、とんでもないとこ下ってしまった。
ノゾキで一ノ倉沢を覗き見、この冷や冷や感とスケール、写真では全く伝わらないです。
まだ6時過ぎですが、土合・西黒尾根より登ってきた強者数名とすれ違います。
ユキワリソウ
静寂の谷川岳山頂、休日は身動き取れないほど混むことがありますが、この日は平日のロープウェイ始発前。
肩ノ小屋より谷川連峰主脈へ。
雲間に霞んで見えるオジカ沢ノ頭、肩ノ小屋より谷川連峰主脈に入ります。ここから先は万一の事故や怪我、体調不良となっても DOCOMO・AU・SoftBank 「3社とも圏外」ですので救援は呼べません。お気を付けください。
では救援要請、発見してもらう手段は全く無いかと言えば YAMAPの見守り機能 は圏外でも、すれ違った登山者がYAMAP見守り機能をON、通信圏内に到達したなら家族や友人に位置情報は共有されます。ただし位置情報は大きくズレ、時間差が生じる可能性が高いです。「ココヘリ」の購入/加入でも下山予定を共有している家族・友人が非常事態と認識したなら救援を要請、広範囲でも発見してもらえるでしょう。
時間差なく位置情報も確実なのは、Garmin の 衛星通信端末を購入でしょうか、Iridium衛星ネットワークに登録することで、世界のどこでも連絡を取り合うことが可能になります。
ああ、また脱線してしまいました、でもこれ凄く重要なので参考としていただければ幸いです。
肩の小屋から少し進むとハクサンイチゲの群落がお出迎え。
少し進んで肩の小屋方向を振り返る。
イワカガミ
基本、穏やかな稜線ですがオジカ沢ノ頭の鎖とロープ、それには頼らず基本の3点支持で登る先行者。ビビリーな自分はけっこう緊張しました。
オジカ沢避難小屋。この先、仙ノ倉山まで3つの避難小屋があり、天候急変の際や仮眠に助かる施設。
美しいゼブラ模様の万太郎山東面、雪渓からの涼風とミストは夏の日差しをブロック、いや寒くて薄手のシェルを。7月17日の今日現在はほぼ消失しています。
大障子避難小屋の向こうに霞む大障子ノ頭、これが万太郎と勘違い、この行程は長くそろそろ疲労がたまってきました。
平標から来たと言う女性2人組、肩の小屋からここまでの約5キロ、すれ違ったのは4人だけです。
万太郎山頂は突風とガスの中、多くの万太郎山レポートでも「風の谷」との形容される場所、森林限界低いのには理由があるわけです。
万太郎山頂から吾策新道を少し下り熱々カップ麺ランチ by HEXAR
吾策新道を下山、わりと試練の時。
ランチ後は吾策新道を下り、土樽に戻るわけですが足場悪くなかなかに試練な下山です。肩の小屋から万太郎までの距離と同じ直線距離で6キロ、実際には10キロほどでしょうか。
森林限界より下がると周りに「大量のブヨとメマトイ」が飛び交い、隙あらば吸血、目・耳に入り込もうとします。今日現在は「トンボ様登場!」で幾分か状況は良いようです。
いやー吾策新道は長かった、やっと下山と思いきや、ここからスタート地点の茂倉新道登山口、緑地駐車場まで3キロ近くあるわけです(*_*;
アフターは越後湯沢「岩の湯」で湯ったり
下山したらとにかく風呂! なにより風呂! 一刻も早く風呂でしょう。緑地駐車場から5キロ程、一番近い天然温泉。日に焼けた肌には少しヌルめがありがたい。
■土樽共同浴場 岩の湯
泉 質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)
効 能:神経痛・運動麻痺・五十肩・関節痛など
料 金:大人500円 こども250円(4歳~小学生)
時 間:AM 10:00-PM 9:00(最終受付時刻PM 8:30)
定休日:水曜日(祝日・年末年始・お盆期間の場合、後日振り替え)
電 話:025-787-2787
住 所: 〒949-6103 新潟県南魚沼郡湯沢町土樽6191-87
https://goo.gl/maps/dLh26acG28U87sCX7
■「鱒どまり」に飛び込むのも有り
岩の湯より徒歩で5分ほどの場所には「鱒どまり」という川遊び、遊泳のできる場所があります。こんな美しい川を泳げるって貴重ではないでしょうか。夏の下山後の思い出作りにぜひ、飛び込んでみてください。
https://goo.gl/maps/sTd9XPLw2Ff7oaX1A
このレポートは Supported by HEXAR 公式アカウントでは山旅風景の美しさ・楽しさを配信しています。