ビッグアグネスのコッパースプールHVULは、ビッグアグネスが展開するウルトラライトテントに属し、様々なシーンで使い勝手の良いデザインが採用されたアメリカ国内人気ナンバーワンテントです。そんなビッグアグネスのコッパースプールHVULのデザインやスペック、そして実際に登山で使用した際のレビューをします。
製品概要
ブランド | ビッグアグネス |
商品名 | コッパースプールHVUL1 |
商品説明 | ビッグアグネスが展開するULテントの中で、アメリカで最も人気のモデルがコッパースプールです。湿気の多いサマーシーズンでも結露が少ないダブルウォール仕様。 |
価格(税込み) | ¥76,780 |
総重量 | 1.08kg |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
登山向けテントを選ぶ時のポイント
登山向けの軽量なテントを選ぶ時のポイントには。以下の8つが挙げられます。
- 重量
- 自立式か非自立式
- 吊り下げ式かスリーブ式
- ダブルウォールかシングルウォール
- メッシュ素材の面積
- フロアシートのデニール数
- ポールの剛性の高さ
- 入り口が長辺か短辺
登山での使用に適したモデルであるかどうかは、テント場の風の強さや、テント泊登山をするときの季節によって視点が異なります。今回レビューするビッグアグネスのコッパースプールHVULは、3シーズンのテント泊登山やキャンプでの使用におすすめできるモデルです。
居住空間と重量のバランスに優れたテント
コッパースプールHVULの総重量は1.08kgで、ビッグアグネスの超軽量なフライクリークHVUL1ソリューションダイの907gよりも約100g重量がありますが、入り口が長編に設けられていること、ポール構造によって居住空間が広く作られていることなど異なる点が多く見られます。
最も特徴的なのがフライシートの作りで、トレッキングポールや木を使って出入り口部分に設けられた生地を跳ね上げることで屋根を作ることができます。
これによって雨や日差しを遮りながら前室空間を使って食事を楽しんだり、仲間のテントとくっつけて飲み会を楽しんだりすることができます。
自立式で吊り下げ式の簡単な設営
テントポールはコーナー部分で二手に分かれ、インナーテント本体の四隅に差し込んで吊り下げるタイプです。このようなポール形状によってインナーテント内の頭部分と足元の空間が広がりシュラフがテントに接触しづらく結露にで濡れづらいデザインです。
テントの最も高い部分にポールをクロスするようにセットアップすることで天井部分に広い空間が生まれます。そしてテントの長辺部分が地面から垂直に立つように設営することができるので、大きさ以上の広さを感じさせるテントに仕上がっています。
フライシートをインナーテントにかぶせて四隅のバックルに取り付ける時は色分けされているので直感的な設営が可能です。
メッシュ素材の面積による耐候性と結露
インナーテントにはメッシュ部分がちょうど上半分、そして下半分が通気加工が施されたナイロン素材で外からの冷たい空気が入りづらく、それでいて通気性があるため結露がしにくい素材が配置されています。
これにより3シーズンフルで使用するのにも適したテントに仕上がっています。残念ながらフロアシートのデニール数は不明ですが、触った感じは破れやすいといったような不安材料は少なく、フットプリントを活用することで長い期間の使用が可能です。
テントポールには安心感の高いDAC
コッパースプールHVUL1のテントポールはDACフェザーライトNFL&NSLの2種類を使用しています。NFLの方がNSLに比較すると軽量で、この2種類を要所要所で使い分けることで軽さと剛性を併せ持ったテントに仕上げています。
強い風に吹かれても折れづらく、曲がりづらいため登山での使用にも適していると言えます。
テント内で過ごしやすいから初心者にも安心なテント
出入り口部分の高さは最も高いところで97cmでテント内に座って、前室で料理を作ったりすることができます。幅は97cmで、足元では71cmと台形で、長さは224cmです。1人が寝ても左右に荷物を置くスペースが確保されており、居住空間は見た目よりもとても広く感じます。足元と頭部分は他のテントと比較すると広い空間が確保されているため、これが要因で体の大きいアメリカ人に人気があるのかなと感じます。
ポケットの数とテント内のループ数が特徴
居住空間は確保されているだけでなく、ポケットの数がとても多いのもこのテントの特徴です。出入り口のすぐ横に備えられたスマートフォンを収納するのに便利なポケット。
そして大容量のギアポケットが足元側の天井に備え付けられ、さらには頭側の上部に3つの大小異なるポケットが備わっています。
また天井の隅々に設けられたたくさんのループを使って乾かしたいアイテムを吊り下げておくことも可能です。
出入り口の記事をまとめて内側に設けられたループに突っ込んでおくことで、出入り口を開放した状態に保つことも可能です。とにかく快適にテント内で過ごすことができます。