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【初心者におすすめ】横浜市でいちばん高い山!大丸山を含む手頃な日帰りハイキングコースの難易度別ルート紹介

【初心者におすすめ】横浜市でいちばん高い山!大丸山を含む手頃な日帰りハイキングコースの難易度別ルート紹介

大丸山(おおまるやま)は、神奈川県横浜市の南端、金沢区にある横浜市最高峰の山です。横浜というと港や商業施設のイメージが強いですが、大丸山のある一帯は横浜の中でも緑が豊かな地域で、手軽に自然散策が楽しめるハイキングコースがいくつも設定されています。今回は山歩き初心者や子供連れ、シニアの方におすすめのコースをご紹介します。

大丸山の基本情報と魅力

出典:神奈川県公式観光情報サイトTokyo Day Trip

大丸山は、横浜自然観察の森と金沢市民の森の境界に位置する山で、周辺は釜利谷市民の森、関ヶ谷市民の森、瀬上市民の森などいくつもの森に囲まれており、それぞれの森から大丸山へアプローチすることができます。

また大丸山は横浜・金沢と鎌倉とをつなぐ歴史ある道の途上にあるため、鎌倉へ抜け出たり、逆に鎌倉からアプローチすることも可能です。

ハイキングコースはバリエーションが豊富で、どのルートも登山スキルを要求されるような箇所がなく、体力に応じてコースをつないでいけます。

そんな大丸山へのハイキングは、真夏を除いていつでも楽しめます。特に紅葉が見事な秋と、空気の澄み切った冬はおすすめで、コースのところどころから見える富士山は、このハイキングの見どころといっていいでしょう。

山の名前 大丸山(おおまるやま)
標高 157m
都道府県神奈川県
エリア 関東
山域 三浦丘陵
地図・天気など 詳細情報

魅力その①:街中にありながら手軽に四季折々の自然に浸れる

大丸山を通るハイキングコースは横浜の住宅街にありながら、一歩山の中へ入ると豊かな自然がいっぱいで、ここが都会であることを忘れさせてくれます。四季折々の風情が楽しめますが、特に秋の紅葉は訪れる人々を魅了し、木々の彩りを眺めながら心地よくハイキングできます。

魅力その②:アクセス良好!初心者でも山歩きが楽しめる

大丸山へは、電車の駅から徒歩で簡単にアクセスできるため、思い立ったらすぐに行けるのが魅力です。道は比較的平らで歩きやすいため、登山靴でなくても履きなれたスニーカーであれば大丈夫です。

またコースの要所要所に分かりやすい地図や標識が設置されているため、初心者の方も気軽に山歩きが楽しめます。

魅力その③:鎌倉散策も楽しめる、歴史と自然を感じさせるコース

横浜と鎌倉は離れているように見えますが、横浜市南部と鎌倉は隣接しており、古くから山道を通って往来がありました。大丸山ハイキングで横浜と鎌倉をつなぐルートを選択すれば、東京湾の展望を見つつ、古の旅人たちに思いを馳せたハイキングができる上、古都鎌倉の散策も楽しめます。

大丸山の難易度別おすすめ登山コース

ハイキングコースはバリエーションに富み、分岐点には標識や現在地の分かる的確な案内図が設置されているので、途中でコースや目的地を変えることもできます。また、どのコースの起点(=終点)も街中の住宅街にあるため初心者の方も安心です。ここではおすすめのコースを3つご紹介します。

【初心者でも安心】港南台駅~大丸山 縦走コース

JR港南台駅前から歩いて登山口に向かい、大丸山山頂を経て横浜霊園前バス停へと下りてくる大丸山のスタンダードなコース。危険個所がなく、歩きやすい道なので初心者や子供連れにおすすめです。

ルート紹介

港南台駅→(1時間10分)→大丸山→(20分)→横浜霊園前バス停

※休憩時間:約15分

必要日数 日帰り
総距離6.2㎞
コースタイム1時間54分
累積標高上り:276m 、下り:239m
難易度★☆☆☆☆

詳細レポート

JR港南台駅から港南台消防出張所に向かって舗装路を歩いていきます。港南台消防出張所を右に折れ、すぐ脇の坂道を登るとハイキングコースの案内板が現れます。左折して尾根道へ入ると「いっしんどう広場」に到着します。テーブルやベンチがあるので休憩に最適です。

いっしんどう広場からは標識に沿って金沢市民の森方向へ。平坦で歩きやすい道が続きます。やがて大丸山登り口の看板が現れます。

看板横の階段を135段登ると大丸山山頂に到着です。山頂は広く、東京湾や房総半島が一望できる上、ベンチやテーブルが置かれているので昼食をとるのにピッタリです。

大丸山を下山して登山道に戻ったら関谷奥見晴台を経て、横浜自然観察の森から横浜霊園前バス停へ向かいます。バスで京急線の金沢八景駅かJR線の大船駅へ行きましょう。

駐車場

マイカーをご利用の方は、このコースを逆に、ゴールの横浜自然観察の森からスタートして大丸山へ向かいましょう。子供連れなら大丸山からピストンで戻り、横浜自然観察の森を散策するのもおすすめです。

横浜自然観察の森は日本野鳥の会のレンジャーが常駐している横浜市の施設で、広大な森の中には自然観察センターや清潔なトイレもあり、入場は無料です。

車は、横浜自然観察の森に隣接した宿泊施設「上郷・森の家」の駐車場が利用できます。

  • 収容台数:第1駐車場60台、第2駐車場20台
  • 料金:宿泊者は200円。
  • 平日日帰り料金は、施設利用で3時間まで無料、以後1時間ごとに100円 、1日最大500円。レストラン利用者は2,000円以上の利用で3時間無料、 以後1時間ごとに100円、1日最大500円。
  • 土日祝および夏休み期間の日帰り料金は、施設利用者は2,000円以上の 利用で3時間無料、以後一律1日500円。レストラン利用者は3時間無料、 以後一律1日500円。
  • 標高:68m
  • トイレ:あり
  • 登山ポスト:なし
  • 自販機:なし
  • 問い合わせ先:上郷(かみごう)・森の家 045-895-5151

【鎌倉散策も】金沢文庫駅~大丸山~天園~大平山~鷲峰山~勝上山~北鎌倉駅 縦走コース

金沢文庫駅から金沢古道である六国峠ハイキングコースと、鎌倉へと向かう天園ハイキングコースを歩きます。途中、横浜最高峰の大丸山だけでなく、鎌倉最高峰の大平山も登り、北鎌倉の街へと下りていきます。昔の旅人たちに思いを馳せることができる道です。

ルート紹介

金沢文庫駅→(1時間45分)→大丸山→(45分)→天園→(10分)→大平山→(25分)→鷲峰山→(15分)→勝上山→(15分)→建長寺→(1時間19分・見学含む)→北鎌倉駅

※休憩時間:約50分

必要日数 日帰り
総距離 13.7㎞
コースタイム 5時間27分
累積標高 上り:505m 、下り:482m
難易度 ★★☆☆☆

詳細レポート

金沢文庫駅から標識に沿って住宅街を歩き六国峠ハイキングコースへ。階段を登ってしばらく行くと能見堂跡地に到着します。金沢八景の名前の由来となった場所で、かつてはここから富士山や房総半島などが見えたそうです。

出典:神奈川県公式観光情報サイトTokyo Day Trip

さらに先へ進んでいくと階段の下に不動池があります。東屋があり休憩におすすめです。

出典:神奈川県公式観光情報サイトTokyo Day Trip

谷津関ヶ谷不動尊の階段を上ってコースに戻り、鎌倉天園方向に向かって歩いていきます。

出典:神奈川県公式観光情報サイトTokyo Day Trip

高速道路が見えてきたら、金沢動物園に到着です。辺り一帯は金沢自然公園といい、動物園のほかに子供の遊び場やバーベキュー場などがあります。

出典:神奈川県公式観光情報サイトTokyo Day Trip

動物園の駐車場脇からハイキングコースが伸びているので案内板に従って金沢市民の森へ歩いていき、池沿いの遊歩道から階段を登って大丸山へと向かいます。

山頂から登山道へ戻り、鎌倉天園を目指します。横浜自然観察の森との分岐を通り過ぎ、市境広場から横浜霊園を見下ろしながら歩いていくと間もなく天園です。休憩所ではビールやおでんなどがあり、自販機もあります。

ここから先は、鎌倉各所へとコースが伸びているので標識に沿って進んでいきましょう。建長寺へ向かうルートを歩いて間もなく、ゴルフ場脇のトイレを通り過ぎると大平山に到着します。のんびり休憩したり食事をしたりするのにおすすめです。

大平山は標高159mですが、鎌倉最高峰です。鎌倉に入ると登山道がこれまでよりやや険しく岩が多くなりますが、整備されているので安心して歩けます。

十王岩からの眺めはとても美しく、疲れが吹き飛びます。

ここからは階段を下って建長寺へと下りて行きます。建長寺に入るには拝観料が必要です。

建長寺は鎌倉五山第1位の古刹。由緒あるお寺をゆっくり見学してからJR北鎌倉駅へと向かいましょう。

駐車場

金沢動物園の駐車場を利用します。「高速側駐車場」と「正面口駐車場」の2か所ありますが、大丸山へ向かうなら高速側駐車場のほうが便利です。子供連れの方は動物園からスタートとして大丸山へ登り、ピストンで戻って動物園で遊ぶのもいいでしょう。

  • 収容台数:高速側駐車場750台、正面口駐車場450台
  • 料金:600円/回
  • 時間:9:00~17:00(最終入庫16:30、閉門17:00)
  • 休場日:5月と10月を除く月曜日、年末年始
  • 標高:80m
  • トイレ:あり
  • 登山ポスト:なし
  • 自販機:あり

【紅葉で有名】港南台駅~大丸山~天園~獅子舞 コース

港南台駅からスタートして大丸山に登り、鎌倉天園を経て獅子舞から鎌倉へと下りるコース。コース前半は富士山の絶景が、コース後半は四季折々の自然が楽しめます。このコースのおすすめは秋。獅子舞の紅葉は圧巻の一言です。

ルート紹介

港南台駅→(1時間5分)→大丸山→(50分)→天園→(1時間)→鶴が丘八幡宮

※休憩時間:約25分

必要日数 日帰り
総距離10.6㎞
コースタイム 3時間12分
累積標高上り:355m 、下り:393m
難易度 ★★☆☆☆

詳細レポート

JR港南台駅からスタートして大丸山までは最初に紹介したルートと、大丸山からは天園まではその次に紹介したルートと同じです。天園の休憩所を過ぎると瑞泉寺へ行く方向と獅子舞の方向と道が別れているので、獅子舞方向の道を降りていきます。

獅子舞は沢沿いの道。雨上がりなどは滑りやすいので足元に注意してください。

獅子舞は鎌倉の有名な紅葉スポットの1つです。

獅子舞を下り終えると舗装路となり、鎌倉の閑静な住宅街へ。神社仏閣を散策しながら鎌倉駅へと向かいます。

駐車場

先にご紹介した横浜自然観察の森(上郷・森の家)か金沢動物園の駐車場を利用してください。

大丸山のQ&A

大丸山で多い質問は、駐車場、ハイキングコース時間、円海山などです。回答と併せて紹介します。

Q1:大丸山に駐車場はありますか?

駐車場は、横浜自然観察の森(上郷・森の家)か金沢動物園しかありません。あるいは駅周辺のコインパーキングを利用してください。

Q2:大丸山ハイキングコースの時間はどれくらいかかりますか?

コースにもよりますが、1~2時間ほどで到着します。道も平坦な部分が多くて歩きやすく、初心者でも気軽に歩けます。

Q3:円海山とは?

港南台から大丸山へ向かうコース途上にある、標高153mの横浜市で2番目に高い山です。いっしんどう広場にある案内板に従い登っていくと、ほどなく円海山に着きますが、山頂は柵に囲まれ立ち入れないようになっています。展望もあまりありません。

登山口へのアクセス・各種情報

ここでは代表的なコースの起点である港南台、金沢文庫、北鎌倉の3つを紹介します。いずれも駅からそのまま歩いて行けるため、電車でのアクセスがおすすめです。

マイカーの方は、駐車場が2か所に限定されるため、それぞれの駐車場からのアクセスをご紹介します。

電車でのアクセス

横浜からはJR線の港南台駅、京急線の金沢文庫駅、鎌倉からはJR線の北鎌倉駅から大丸山へアプローチできます。

JR港南台駅から

JR京浜東北線の港南台駅を下車。改札を出て目の前の道を左へ進み、環状3号線を左へ700mほど歩くと港南台5丁目交差点に出ます。交差点を渡って直進し、港南台消防出張所手前を右折すると左に金網越しの坂道が現れます。

この道を登っていくとハイキングコースの標識があるので、「いっしんどう広場」方向へ歩いていきます。いっしんどう広場からは金沢市民の森方向へ進んでいくと約40分ほどで大丸山の登り口に到着します。135段の階段を登ると大丸山山頂です。

トイレはいっしんどう広場の手前にありますが、自販機等の設備はありません。登山道に入る前、港南台駅周辺等で準備をしておいてください。

京急線金沢文庫駅から

金沢文庫駅の改札を出て向かって左、東口へ進みます。線路に沿って横浜方向へ歩き、踏切を渡って「六国峠ハイキングコース」の標識に従って住宅街を歩いていきます。

保育園や児童公園を通り過ぎ、谷津庚申塔を通り過ぎると間もなく民家の手前に「六国峠入口」と書かれた木の看板と階段が現れます。駅からこの入口まで徒歩約6~7分です。

六国峠ハイキングコースを歩いて金沢自然公園へと向かい、動物園の駐車場脇から金沢市民の森を経て大丸山へと歩いていきます。

JR北鎌倉駅から

JR北鎌倉駅から建長寺を目指して歩いていきます。鎌倉は街の至る所に神社仏閣の場所を示す標識が設置されているので迷うことなく歩けます。

建長寺の半増坊が天園ハイキングコースのスタート地点です。先に紹介した金沢文庫から北鎌倉へ向かうルートの逆を行って大丸山へ向かいます。

あるいは北鎌倉駅から明月院を目指し、明月院の先の住宅街にある明月谷から天園ハイキングコースに入ることもできます。

マイカーでのアクセス

駐車場が利用できるのは、横浜自然観察の森と金沢動物園の2カ所です。

横浜自然観察の森から

車は、横浜自然観察の森に隣接した上郷・森の家の駐車場に停めます。横浜横須賀道路朝比奈ICから環状4号線で約5分、トンネルをくぐって2つめの信号「上郷・森の家入口」を右折すると駐車場に到着します。

横浜自然観察の森の中にはいくつかハイキングコースがあるので散策しながら進みます。「コナラの道」をたどり、「モンキチョウの広場」や「ヘイケボタルの湿地」を過ぎ、さらに進んでいくと間もなく尾根上の登山道と合流します。大丸山まではあとわずかです。

金沢動物園から

金沢動物園の駐車場は高速側駐車場と正面口駐車場があり、高速側駐車場は横浜横須賀道路と直結しています。釜利谷ジャンクションから並木・八景島方面へ進み、釜利谷料金所の左端が専用レーンとなっているので、そのまま駐車場に入れます。

ただし、首都高湾岸線(並木方面)からは直通で利用できません。首都高狩場線から横浜横須賀道路へ進んでください。

正面口駐車場は、金沢文庫方面から笹下釜利谷道路、宮ヶ谷交差点の500m先、左側です。上大岡方面からは笹下釜利谷道路を二本松トンネルの600m先、右側にあります。

正面口駐車場からは園内シャトルバスのコアラバスか、徒歩で高速側駐車場方向へ向かいます。

高速側駐車場を出てすぐのところにハイキングコースの案内板や標識が設置されているので、それに沿って歩いていきます。

大丸山周辺のおすすめ山旅スポット

大丸山があるエリアには下山後に立ち寄りたいおすすめのスポットがあります。

横浜市立金沢動物園

出典:金沢動物園公式サイト

大人気のコアラをはじめ、ローラーコースターのある子ども広場や自然が学べるののはな館などがあり、家族で遊べます。

八景島シーパラダイス

出典:横浜・八景島シーパラダイス

「シーパラ」の愛称で親しまれている複合型海洋レジャー施設。4つの水族館と様々なアトラクション、レストラン、ショップ、ホテルで構成されており、1日中楽しめます。

建長寺

出典:建長寺公式サイト

北鎌倉を代表する観光スポットであり、鎌倉五山第1位の臨済宗・建長寺派の大本山、我が国最初の禅寺です。境内は広く荘厳で険しい雰囲気に満ちており、座禅修業の道場であることを感じさせます。

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