登山をしてみたいと思っても、登山装備を揃えるのは大変ですよね。必要な物は多いし、そのなかには高価なものもあるので、金銭的にハードルが高いと思う人もいるでしょう。そこで、登山に必要な装備を安く揃えられる方法を5つご紹介します。また、コスパのよい登山装備を7つ厳選してご紹介しますので、初期投資を抑えることもできます。装備をお得に揃えて、登山を始めてみましょう。
登山に最低限必要な装備とは?
はじめに、登山装備はどんなものが必要なのかを確認しましょう。最低限必要なものを下記の表の通りです。これらの装備は、初心者向けの日帰り登山できるところで、春から秋までの季節を想定しています。
項目 | 役割 |
---|---|
登山靴 | 不整地を歩くのに足と足首を守る |
ザック・ザックカバー | 荷物を快適に背負う。雨から荷物を守る |
レインウェア | 雨風から体を守る |
行動着 | 適度に保温し、かつ汗を逃がす |
防寒着 | 体温を保つ |
ソックス | 足の疲れを軽減する |
帽子 | 日除け |
水・水筒 | 水分補給 |
行動食と非常食 | エネルギー補給 |
タオル | 汗拭き |
ヘッドライト | 日没まで下山できなかったときのための明かり |
ナビゲーションツール | 現在地や進行方向を確認する。地図やコンパス、GPSなど |
ファーストエイド | 救急用具。絆創膏やテーピング、消毒液など |
エマージェンシー用品 | ケガや遭難した際に野営するため。エマージェンシーシートやツェルト(簡易テント)、ホイッスルなど |
登山において、ケガや遭難をするリスクがあります。それらのリスクに対応できるファーストエイドやエマージェンシー用品を備えておきましょう。
登山装備を安く揃える方法5つ
登山装備で揃えるべきものはたくさんあります。しかし、一気にすべて揃えようとすると金銭的に負担が大きいですよね。そこで、登山装備を安く揃える方法を5つご紹介します。
レンタルサービスを利用する
一番お手軽な方法が、レンタルサービスを利用することです。なかでも、セットプランを利用すれば装備を一式揃えられるため、装備を選ぶ手間が省けます。さらに、買うよりも格安に装備を揃えられるでしょう。
おすすめのレンタルサービスは、「やまどうぐレンタル屋」です。登山用品を宅配で送ってくれるため、近くに店舗がなくてもレンタルできます。レンタルは、「続けるか分からないけど、とりあえず登山をやってみたい人」にピッタリなサービスです。
やまどうぐレンタル屋リユースショップで買う
登山装備を「中古」で揃えるのも手です。中古であれば、新品よりも安く買えます。リユースショップが近くにあれば、店舗に足を運んで自分に合うものを探してみるとよいでしょう。
実際に商品を見ることができるので、サイズや色合い、商品の状態なども確認しやすいのもよいポイントです。
セール品を狙う
セール品やアウトレット商品など、通常よりも安くなっている商品を狙うのも賢い方法でしょう。ただ、店舗や時期によってセールがない場合があるので注意が必要です。
一つ例を挙げると、コロンビアの店舗がおすすめです。夏季や冬季、GWなど、よくセールをしているので、安く買うことができるでしょう。
コロンビアスポーツウェア 公式サイト通販で安く手に入れる
Amazonやオンラインショップなどの通販でも、安くなっている登山装備を見つけられます。とくに、型落ちしている旧商品は、定価よりも安くなっているので狙い目です。通販は送料がかかりますが、まとめ買いなどの工夫をすることで送料を抑えられます。
注意点として、サイズや色合いが分かりづらいので、注文する前にしっかり確認しましょう。
日用品で代用する
登山装備を日用品で代用する方法もあります。ただし、登山用品と比べて日用品は機能が劣るので、代用には注意が必要です。不便な点やトラブルが起きるリスクを考慮し、慎重に代用を考えましょう。以下に、代用例と欠点やリスクについてまとめます。
登山用品 | 代用品 | 欠点やリスク |
---|---|---|
登山靴 | スニーカー | 足元がぐらつきやすく、転びやすい |
ザック | 日用のリュック | 背中が蒸れる、肩が疲れやすい |
レインウェア | 日用のカッパ | カッパは蒸れるので、行動しながらは着れない |
レインウェア | 傘 | 片手がふさがるので、転倒時に危険が増す |
行動着 | ジャージ | 汗による不快感が大きい (速乾性が高いものはOK) |
ヘッドライト | 懐中電灯 | 片手がふさがるので、転倒時に危険が増す |
通販で買えるコスパ抜群の登山装備7選
通販を利用すれば、わざわざ店舗に出掛けなくても、安い登山装備を探せます。しかし、たくさん種類がある中から選ぶとなると迷いますよね。また、価格が安いという理由だけで選んでしまうと、登山に適さないものや不便なものを選んでしまう可能性があります。
そこで、登山初心者向けに、コスパ抜群のおすすめ登山装備を7つご紹介します。登山経験者のある筆者が、信頼性のあるメーカーから厳選しました。さらに、登山装備を選んだポイントや価格帯を合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【登山靴】トレッキングシューズC1_02S/キャラバン
キャラバンの代表的な登山靴です。ミドルカットの靴で、低山から富士登山まで幅広く利用できます。「C1_02S」の特徴は、かかと側が浅めにカットされているところです。登山初心者でも違和感なく履けるため、初めての1足におすすめの登山靴です。
自分の足に合った靴を選ぶために、足のサイズを測り、フィッティングをして選ぶとよいでしょう。
▼登山靴選びのポイントと理由
・ミドルカットの登山靴
初心者でも履きやすく、足首を適切に保護してくれる
・全体が防水のもの
水濡れを防ぐ(靴底のみの防水は除外)
キャラバン:登山靴の販売から始まった、アウトドア・スポーツ用品の日本メーカー
登山靴の価格帯:約1.5~6万円(春~秋シーズン用)
【ソックス】メリノウール・パイルソックス/キャラバン
メリノウール製の厚手のソックスです。登山では厚手のソックスが好ましく、クッション性が高いので、疲労を軽減してくれます。また、メリノウールは吸汗性が高く、汗ムレによる不快感が少なくなります。登山靴と合わせてソックスも用意するとよいでしょう。
▼ソックス選びのポイントと理由
・厚手のソックス
クッション性が高まり、疲労を軽減できる
・長い丈のもの
靴の履き口以上の丈のもので、靴の締め付けを緩和する
・メリノウール素材
吸汗性が高く、肌触りもよい
ソックスの価格帯:約2,000~3,000円
【ザック】キャッスルロック25L/コロンビア
25Lのザックで、日帰り登山・ハイキング用にピッタリの大きさです。「キャッスルロック」は、背面が汗ムレにくい構造になっています。背面はメッシュ地で、さらに、中央には通気路を設けていることで通気性をよくしています。ザックの底部にはザックカバーが付いており、急な雨にも対応できるので安心です。
▼ザック選びのポイントと理由
・容量は15~30L
日帰り登山用の容量
・背面はメッシュ地
通気性がよくムレづらい
・ザックカバーがある
雨から荷物を守る
コロンビア:総合アウトドア・スポーツウェアのメーカー
ザックの価格帯:約1~3万円(30L未満)
【レインウェア】ベルグテックEX ストームセイバー/ミズノ
優れた防水性と撥水性を持つレインウェアです。さらに、行動しながらでも汗ムレをしにくい透湿性を併せもっています。
レインウェアの機能性を重視する理由としては、山のなかで雨に濡れると命に関わるからです。山の天候は変わりやすく、暴風雨にさらされるケースもあります。そのため、もしもの備えとして機能性を重視して選んでいます。
▼レインウェア選びのポイントと理由
・耐水圧20,000㎜以上
暴風雨にも耐えられる防水性
・透湿性15,000g/㎡/h以上
行動しながらでも汗ムレがしにくい
・収納性
持ち歩くことが多いので、コンパクトにできるものがよい
ミズノ:日本の大手総合スポーツ用品メーカー
レインウェアの価格帯(上下セット):約1.5~10万円
【ヘッドライト】ティキナ/ぺツル
持ち運びしやすいコンパクトなヘッドライトです。明るさは300lmあり、夜の山道をしっかり照らしてくれます。さらに、IPX4で防水性能もあるため、雨天時でも使用できます。
▼ヘッドライト選びのポイント:理由
・200lm以上の明るさ
夜間の歩行ができるぐらいの明るさ
・防水性
雨天時も使用できる
ぺツル:クライミングギアや高所作業用品を製造するメーカー
ファーストエイドキット
ファーストエイドは、ケガをしたときに使う救急用具のことです。細かいものがたくさんあるので、まとめてある「キット」を用意するのがおすすめです。ファーストエイドがお手軽に一式揃い、コンパクトに持ち運べます。
▼ファーストエイドで必要なもの
絆創膏、消毒液、ガーゼ、包帯、テーピング、三角巾、衛生手袋、ポイズンリムーバー、ハサミなど
ファーストエイドキットの価格帯:約2,000~3,000円
エマージェンシーシート
エマージェンシーシートは、緊急時に使うシートです。もしトラブルが起きてビバーク(緊急野営)するとき、体に巻いて保温します。遭難時の備えとして持っておきましょう。
エマージェンシーシートの価格帯:1000円前後
登山装備を安く揃えて山の素敵な景色を見にいこう
登山装備を安く揃える方法やコスパ抜群のおすすめ商品をご紹介しました。登山装備のレンタルや通販をうまく利用して、装備にかかる初期投資を抑えるとよいでしょう。ただし、安さだけを理由に選ぶと、いざ使うときにトラブルが起きる可能性があります。筆者が紹介した商品を参考に、機能面を考慮してコスパのよいものを探してみてくださいね。登山装備を揃えて、山の素敵な景色を見にいきましょう。