登山をしながら使うものにどのようなものがありますか?写真や動画を撮影したり地図を確認するのに使用するスマホ。水分補給のための水筒。行動食の摂取。日焼け止めクリームやリップクリーム、虫除けスプレーの使用など様々なものがありますね。
これらを登山中に「出すのが面倒」と感じると「後でにしよう」と先送りにしてしまいがちです。このような判断を登山中にしないように、僕はショルダーハーネスに固定できるポーチとボトルケースを使っています。今回は僕が愛用している3つのポーチを紹介します。
3つのポーチの共通した特徴とおすすめの理由
今回紹介する3つのポーチは いずれも 雨に濡れても 水を含んで重くならない素材を採用しています。 また 非常に優れた耐久性も備えているので 岩や木などに擦れても破けづらいです。
- ダイニーマショルダーポケット:ダイニーマ2.92oz
- X-PAC製 登山用ボトルホルダー:X-PAC VX21
- X-PAC製 登山用スマホポーチ:X-PAC VX21
また 非常に軽量な作りで 余計なものは一切 省いています。
- ダイニーマショルダーポケット:24g
- X-PAC製 登山用ボトルホルダー:28g(Lサイズ:33g)
- X-PAC製 登山用スマホポーチ:38g(Lサイズ:40g)
3つのポーチが採用しているショルダーハーネスへの固定方法
今回紹介する3つのポーチはいずれも強力なベルクロテープ式のバンド2本を使ってショルダーハーネスに取り付けます。ベルクロテープにも様々なものがありますが、こちらのベルクロテープは非常に強力です。
またこのバンドは様々な厚みと幅のショルダーハーネスに取り付けられるように設計されています。日帰り登山用の容量が少ないザックから、縦走登山用の分厚いパッドを備えたザックまで、固定させることができます。
また全てのアイテムの上部にはループが備えられているのでカラビナを使って固定させておくことができます。スマホポーチはストラップコードが備わっていて、ボトルホルダーはボトルの脱落を防止するコードを使うことで、カラビナがなくとも上部固定が可能な作りとなっています。
行動食と小物の収納に便利なダイニーマショルダーポケット
まずはじめに紹介するのが、行動食と小物の収納に便利なショルダーポケットです。今回紹介する3つのアイテムの中では最もマルチな使い方が可能なモデルです。収納できるものをリストアップすると、
- 500mlのペットボトルやナルゲンの500mlボトル
- 行動食/エナジーバー5本
- 行動食/ゼリー
- 行動食/カロリーメイト3袋
- ヘッドライト
- GoPro
- スマホ
- コンパクトデジカメ
- モバイルバッテリー
- サングラス
- リップクリーム
- 日焼け止め
- 虫除けスプレー
- 財布
ポケットはメインポケット以外にマチ付きのメッシュポケットが備わっています。メインのポケットは深さ17cm×直径7cmで、500mlのペットボトル、ナルゲンの広口トライタン0.5Lを収納することができます。また細長いエナジーバーは全部で5本、カロリーメイトは3袋、サングラスをケースごと、DJIのジンバル、GOPROなんかも収納することができます。
メインのポケットがパンパンになってもメッシュポケットにマチが付いているので収納力が衰えません。また深さが約11cmなので小物を入れて取り出しやすい大きさです。ここには日焼け止め、虫除けスプレー、リップクリーム、目薬などの収納がおすすめです。
スマホ・モバイルバッテリー・紙地図からウインドブレーカーまで…X-PAC製登山用スマホポーチ
手持ちのスマートフォンの大きさをチェックして2種類のサイズから選ぶことができるスマホポーチです。
- レギュラーサイズは170mm×85mm×30mmまでのスマホ
- Lサイズは185mm×85mm×30mmまでのスマホ
を収納できます。
素材は防水性が高いX-PAC製なので濡れても保水して重くなりづらく、止水ファスナーで完全防水ではありませんが中に入れたものが濡れづらくデザインされています。
またダブルジッパーなのでショルダーハーネスの左右どちらに取り付けても取り出しやすく作られています。外側のメッシュポケットはスマートフォンを入れることもできる大きさなので、素早くスマホを取り出したい時は外側のメッシュポケットを活用することもできます。
例えば充電が少ないスマートフォンをモバイルバッテリーで充電しながらスマホポーチに収納することも可能です。メッシュポケットにスマホ、ジッパーポケットの中にモバイルバッテリー(その逆もOK)というように分けて収納しておくことができます。充電しながら写真撮影をしたい時は、少し長めのケーブルを準備して、モバイルバッテリーはジッパーポケットの中に収納しましょう。
このスマホポーチにはループが5箇所備わっています。1つだけオレンジ色のループがついていますがここにカラビナをつけて、山旅の財布を取り付けてメッシュポケットに収納しておくことができます。このメッシュポケットは山旅の財布がシンデレラフィットするようにデザインされています。
別売りのバンジーコードとコードロックを購入して3もしくは5箇所のループに通して使用することで、外側に紙地図、コンパクトにすることができるウィンドブレーカーを固定しておくことができます。
様々な大きさのボトルを固定することができるボトルホルダー
スマホポーチと同様に2種類のサイズから選ぶことができます。ご自身がよく使用するボトルの大きさからボトルホルダーを選ぶことができるのは、軽量化とボトル固定の扱いやすさからこのような2サイズ展開になっています。
通常サイズは500mlのペットボトルからピュリストボトルなど直径7.5cmのボトルを固定することができます。Lサイズは通常サイズで固定することができるボトルに加えてナルゲン1Lのボトルなど直径8.5cmまでのボトルを固定することができます。
ボトルを収納した後に例えばザックを背負った状態でかがんだときにボトルが落下してしまうことを防ぐために、ストレッチバンドで上からボトルを固定しておくことができます。 この上部ストッパーは片手で取り外しが出来るようにコードロックを2つ穴形状にしています。
取り付けるアイテムを吟味してポーチ&ホルダーを選択
今回は3つのショルダーハーネスに固定できるポーチとホルダーを紹介しましたが、ショルダーハーネスは2つしかないので、この3つから2つを選ぶ必要があります。その場合すぐ取り出したいもの、自分なりのこだわりを整理して、取り付けるアイテムを吟味することをおすすめします。
以下はアイデアです。
ボトルホルダー&スマホポーチ
ボトルホルダーに水筒を固定。スマホポーチにスマホと行動食、もしくはスマホとリップクリームなどの小物類(時にモバイルバッテリー)。
- メリット:雨が降った時にスマホが濡れづらい。必要なものだけを吟味して取り出しやすい。
- デメリット:行動食は吟味して、休憩タイミングで補充が必要。
ボトルホルダー&ショルダーポケット
ボトルホルダーに水筒を固定。ショルダーポケットに行動食(もしくはスマホなどのガジェット類)、リップクリームなどの小物類をメッシュポケットに収納
- メリット:行動食を色々入れておける。またガジェット類などの収納もできてマルチな使い方が可能。
- デメリット:雨が降った時にスマホが濡れる。サコッシュを取り入れるなど検討が必要。
スマホポーチ&ショルダーポケット
スマホポーチにスマホ、紙地図などを固定。ショルダーポケットに行動食(もしくは500mlのボトル)、リップクリームなどの小物類をメッシュポケットに収納
- メリット:小物類の収納に長けている。行動食を色々入れておける。またガジェット類などの収納もできてマルチな使い方が可能。
- デメリット:ショルダーポケットにボトルを入れる場合は容量が限られる。水分補給をハイドレーションにしている方には有効。
是非参考にして快適な登山を楽しんでください。