2023/10/19 更新
荒船山(あらふねやま)は群馬県は西上州、甘楽郡下仁田町と長野県佐久市に跨る標高1,423mの山で日本二百名山の一つ。どこから見ても分かる巨船のような特異な山容は侵食作用によってできたと考えられています。その200mにもおよぶ断崖は見る人を圧倒、頂上北端にある艫岩からは、浅間山や妙義山、谷川岳などの絶景が広がります。人を寄せ付けないような険しい見た目に反し、良く整備された登山道は拍子抜けするほど楽な行程、そして広葉樹主体の植生は秋の荒船山を美しく染め上げ、素晴らしい山行きとなるでしょう。
今年の荒船山の紅葉ピークは?
掲載画像は2022年10月30日(日)の山行き記録。2023年の今年は残暑の厳しさから紅葉は遅れ気味でしたが、今週末2023年10月21日に予想される強い寒気で一気に紅葉が進むと推測します。今年の荒船山の紅葉ピークは10月22‐30日頃となるでしょう。
今回の体験レポート、ルートは以下です。
内山峠登山口➤鋏岩修験道場跡➤艫岩➤荒船山(経塚山)➤艫岩➤鋏岩修験道場跡➤内山峠登山口
この日の午前中は曇りがちだったので登り写真は少なめ、登頂の頃から晴れて復路はシャッターボタン押しっぱなし、命がけの写真は下山前です。
内山峠登山口より出発。
深夜2時過ぎに到着した時は我々だけでしたが、6時半に目覚めた時は満車、8時過ぎには側道も見渡す限りみっちり停まってました。
美しい秋色となった樹林帯は紅葉のピークでしょう。しばらくは勾配緩く歩きやすいトレッキングルートが続きます。
鋏岩修験道場跡(はさみいわしゅげんどうじょうあと)
荒船山内山登山口から約1時間。艫岩への中間点にあるこの場所は、重厚な岩肌が露出。修験者の道場があった場所と言われていてます。ここから先、艫岩までの道は少し険しさを増します。
山頂付近に到達すれば、まっ平で整備された公園のようです。
絶景の艫岩に到着!
大展望であります!ここから浅間山、北アルプス、草津白根山、谷川岳が望めるようですが、霞の向こう。
無粋な柵・ロープなどは無いので、どこまでもデンジャラスゾーンに近づけます。覗くと大岸壁で足が竦む。
しばらくすると霞が抜け、どこまでも見えるように!ラッキー!!!
荒船山(経塚山)へ。
真の山頂、経塚山を目指し台地を行きます。2022年10月30日(日)のこの日は山頂付近の木々は既に落葉、この辺の紅葉見頃は1週前だったと思われます。
(経塚山)は眺望には乏しく少々退屈ですね。ここで昼飯もなんなんで早々に艫岩に戻ります。
艫岩の東屋でランチタイム。
絶景を前に頂く昼飯は熱々カップ麺、by HEXAR いつでも旨い山飯ですがこの日も当然旨いです!
命がけで断崖絶壁の写真を撮ります。
怖い、足がすくむ景色って何度も見たくなりますよね!それを写真に撮りたくなりますよね!
ほんと怖いです、落ちたらもれなく死にます。足元は安定してるのに怖さは八海山八つ峰と同等以上、撮影はもちろんへっぴり腰、手だけが前に出ます。
僕がパートナーよりさらに前、這いつくばって撮った写真がこれです。
このレポートはSupported by HEXAR 公式アカウントでは山旅風景の美しさ・楽しさを配信しています。
青抜けの晴れ&紅葉、ウキウキ気分で下山しまーす!
再びの鋏岩修験道場跡
やっぱ晴れると見える景色は午前中と全く違います。秋の爽やかさ倍増で景色も空気も更に旨い!
修験道の道場の基礎に使われていたと思われる石。
内山峠登山口に、お楽しみはまだまだ続く!
なにしろ素晴らしい紅葉に下山の歩みも遅く、いつものように誰よりも山に長居。みっちり満車だった駐車場はまばらです。でもこの後も素晴らしい絶景に会えました!
帰路、晩秋の夕焼けに染まる荒船山がドーン、車を降りて日本離れした絶景に見惚れます。
アフターは「荒船の湯」で湯ったり~からの富岡で老舗の洋食屋さんはいかが?
■荒船の湯
下山したらとにかく風呂!なにより風呂! 一刻も早く風呂でしょう。「荒船の湯」は荒船下山後のド定番、ここ以外の選択は考えにくいでしょう。広々した気持ちの良い露天風呂で湯た~りと癒しの時を。
■「洋食膳処 ま・めぞん」
赤く染まる荒船山、あまりに気持ちの良い露天風呂に時間を使い、下仁田の飯処は皆閉店。晩飯は富岡は「洋食膳処 ま・めぞん」へ。洋食を中心としたメニューを提供、レトロな雰囲気は昭和を感じさせます。メニューはハンバーグステーキやオムライス、カレーライスと洋食の定番ですが、メインは当然、サラダからパンまで上質な仕事は何食べても旨い!それでいて量も多めで価格もリーズナブルと満足できます。
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