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サロモンのシューズの中でハイキングカテゴリーに位置付けられるエリクサー ミッド ゴアテックスは、今までのラインナップとは一線を画するデザインで、実用性と快適性を兼ね備えています。今回はエリクサー ミッド ゴアテックスを履いて八ヶ岳へ登山をしてきたので、その履き心地をシューズが備えた特徴と兼ねてレビューをしていきます。
商品概要
| ブランド | サロモン |
| 商品名 | エリクサー ミッド ゴアテックス |
| 商品説明 | 長距離仕様のエリクサー ミッド ゴアテックスは、柔らかいバランスのとれたクッション性を実現した、高級感のあるミディアムカットの快適なハイキングシューズ。 |
| 価格 | ￥33,000（税込） |
| 重量 | 474g |
| ドロップ | 7mm |
管理人の評価レビュー
| 総合評価 | ★★★★☆ |
| 快適性 | ★★★★★ |
| 軽量性 | ★★★★☆ |
| グリップ力 | ★★★★☆ |
| クッション性 | ★★★★★ |
マルチに使用できるハイキングシューズ
これまで様々なサロモンのシューズを履いてきました。ファストハイクやトレイルランニングモデル、ロングトレイルモデルなど、アクティビティに合わせたシューズなのに対し、今回紹介するエリクサーは長距離のハイキングから、アスファルトの歩きが多い普段使いまでマルチなモデルです。
だから自分の登山スタイルが決まっていない初心者の方が最初の一足として選ぶのにも適しているし、これから長い距離の登山に挑戦してみたいと考えている中級者の方にもおすすめできます。
船底型構造で歩きやすく疲れづらい
横から見ると爪先とかかとを反り上がらせた船底型、ロッカー形状のRキャンパー（リバースキャンパー）採用していることがよくわかります。これによって前足部分に重心を移してあげると推進力を得ることができ、筋力をセーブしながら前へ前へと足を運ぶことができます。
横ブレを軽減するアクティブシャーシ
荷物を背負って歩く登山やハイキングでは不安定な路面が多く、シューズが横ブレしてしまうと力が逃げてしまいパフォーマンスは落ちるし転倒の危険もあります。そのようなリスクをなくすためにアクティブシャーシが備わっています。
片足に重心を乗せて、次の一歩を踏み込む時に、重心を乗せた足側の横ブレが少なくなることで、足の力がしっかりと地面に伝わり高いパフォーマンスで歩くことが可能になります。そしてこのサポートは前方向だけでなく様々な動きをサポートするように作られています。ゆっくりと重心移動を意識をしながら歩くとアクティブシャーシの存在がよくわかります。
このアクティブシャーシと上で紹介した船底型のRキャンバーにより荷重移動性が強化されています。
長距離でも疲れづらいクッション性能
見た目からもわかるようにエナジーフォーム採用の厚底によるクッション性は今までにない、まるで宙に浮いているような感覚を楽しむことができます。
この優れたクッション性によって着地をした時に高い反発力があるため、そのエネルギーを次の一歩の推進力に変えることができ、その結果長距離で疲れづらくパフォーマンスを落とさずに山を歩き続けることができます。
このミッドソールにはオレフェンという樹脂を混合した「エナジーフォーム」が採用されているため、優れた反発力だけでなく長期間使用し続けても、シワやひび割れが生じにくい特徴があり、ミッドソールがヘタリにくくなっています。
非常に高い厚底なんですがグニャグニャした感じが無いので、 踏み込んだ時に力が分散せず、その結果長距離を歩いて疲れづらい恩恵を得ることができます。これは自分にとって「長い距離を歩いたなあ〜」と感じるような山歩きで実感することができます。
グリップ力と安定感を両立させたアウトソール
アウトソールにはサロモン独自開発のコンタグリップの中でもグリップ力を更に向上させた「All Terrain Contagrip®」を採用しています。グリップ力に優れているだけでなく高い耐久性にも特徴があるので長く履き続けられます。
このアウトソールは文字通り、濡れた路面、硬い岩場など様々な路面において高いグリップ力を発揮するように作られています。ラグの高さは5mmで、大きなラグ形状の採用により安定感にも優れています。不安定な岩場や木の根などに足を置いても、シューズに頼ってしっかりと立つことができます。
足を包み込むようなフィット感とアッパー構造
アッパー構造にはセンシフィットが採用されているため足先から足首全体をしっかりと包み込むようにデザインされています。シューレースを締め上げることでアッパーパネル全体が足を優しく包み込むようにホールドしてくれます。このフィットシステムは初めてサロモンのシューズを履くと驚くと思います。
足首を積み込むタンと周辺部分は非常に優れたクッション素材が備わっており、足首へのフィット感にも優れています。また踝部分にはクッション素材が追加され硬い岩にぶつけても怪我をしづらく安心です。
アッパー構造は土や砂の侵入を防ぐため、タンの両側がアッパーに接続されています。そしてつま先部分には指先をしっかりと保護するようにプロテクト素材が広い面積で備わっています。
八ヶ岳登山でわかった得手・不得手
今回エリクサーミッドゴアテックスを履いて八ヶ岳登山を楽しんできました。行きは急勾配が少ない八ヶ岳山荘から美濃戸山荘〜北沢〜赤岳鉱泉を歩いたのですが、足裏への負担が少なく効率良い歩きができました。
帰りは阿弥陀岳経由で登山口まで戻ったのですが、ガレた岩場に足を置いた時に厚底であることと優れたクッション性があるためか不安定感がありました。
このことからも得意とする山は中低山でもガレた岩場が少ない特に長距離の歩きが強いられるハイキングなのだなと思いました。例えば人気の高い山を例にすると高尾山〜陣場山の縦走や大倉〜塔ノ岳登山などが思い浮かびます。
普段使いにも使いやすいデザイン
旅行に出かけた時や買い物をする時に、硬いアスファルトの上を長時間歩くと足が疲れてしまいます。そんな時にもエリクサーがおすすめです。様々な機能が盛り込まれていながらも、アッパー素材に採用されたヌバックレーザーによる高級感のあるデザインや、ワンポイントであしらわれたカラーリングがポイントです。
今回紹介したのはミッドカットモデルですが、ローカットモデルもリリースされているので好みに合わせて選ぶことができます。
またゴアテックス製なので雨が降っても安心だし、柔らかく通気性に優れたライニングで汗による蒸れも防止してくれます。
これから登山に挑戦してみようと思っている方、おしゃれで目を惹く存在感のあるシューズを探している方は是非チェックしてみてください。
