雪山登山やスキーで使い心地に優れたグローブの一つにアークテリクスのペンタグローブがあります。このベンタグローブはゴアテックスのインフィニアムを使用したソフトシェル素材で保温力、防風性、透湿性、耐久性、グリップ力、細かな作業がしやすい非常にバランスの優れた使いやすいグローブです。今回はゴアテックスインフィニアムの特徴と共に、アークテリクスのベンタグローブの使い心地に優れたデザインについてレビューをしていきます。
商品概要
ブランド | アークテリクス |
商品名 | ベンタグローブ |
商品説明 | 軽く、防風性、透湿性を備えた耐候GORE-TEX INFINIUM グローブ。 |
価格 | ¥9,900 (税込) |
平均重量 | 63g |
生地 | 通気性のあるインサレーション Octa® Loft - 100% ポリエステル コントラスト:ジャージーニット、ピーチ加工の表地、起毛裏地 - ポリエステル84%、ポリウレタン16% 身生地:PFCフリーのDWR加工を施した 3L GORE-TEX INFINIUM™ - bluesign®認定素材 |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
汎用性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
ゴアテックスのインフィニアムの特徴
ゴアテックスは防水透湿素材のブランドでレインジャケットやハードシェルなど防水性に優れた素材メーカーとしての認識が浸透していると思います。しかし今回紹介するゴアテックスのインフィニアムは非防水性素材です。言い換えると非防水性素材であるからこそできる汎用性と快適性が備わった素材なんです。
ゴアテックス インフィニアムの良さは高い防風性と透湿性、そしてしなやかな素材であるというのが実際に使ってみて大きなメリットを感じる機能です。冷たい風に当たっても手に冷えを感じづらく、ハードな動きでもグローブの中が蒸れにくいので、外す必要を感じさせません。
またしなやかな素材でフィット感が優れているので、グローブをした状態でザックのストラップを調整したり、スマートフォンを使ったり、靴紐を結んだり、スキーのビンディングを調整したり、様々な作業をこなすことができます。
ゴアテックスのインフィニアムは防水性のある素材とは紹介することができませんが、小ぶりの雨や軽い雪が付着した時にも手を濡らさないようにデザインされているので、耐水性がある素材です。だから雪山登山やスキー中に雪を触っても濡れないし、冬のシーズン中低山で小雨に見舞われても手を濡らさずに登山を続行することができます。
ゴアテックスのインフィニアムの耐水性をテスト
ゴアテックスのインフィニアムが実際にどれだけの耐水性があるのかアークテリクスのベンタグローブをしてシャワーをかけて濡らしてみましたが、手が濡れるようなことはありませんでした。これはグローブに施した撥水加工も要因になっていると思いますが、すぐに濡れてしまうようなことがない安心感のある素材であることがわかります。
ゴアテックスのインフィニアムという名称と目印
ゴアテックスのオフィシャルサイトではゴアテックス インフィニアムWINDSTOPPER®プロダクトシリーズに属するガーメントとグローブはWINDSTOPPER®プロダクトbyゴアテックス LABSという名称に変わると紹介されています。おそらくゴアテックス インフィニアムが使用されたウェアやグローブと聞くと防水性があり透湿性が高いモデルと勘違いされる方が多かったからなんじゃないかと勝手ながら推測しています。
防水性のあるゴアテックスアイテムは黒いダイアモンドタグが目印で、ゴアテックスのインフィニアムは白いダイヤモンドタグが目印なので覚えておくと良いでしょう。
アークテリクスのベンタグローブの新旧モデル比較
今紹介しているアークテリクスのベンタグローブは2022年モデルで2023年は手の甲部分のデザインと手首部分の素材とデザインが一部変わっていますが、大きな変更はありません。
平均重量は2023年モデルが63gなのに対し、2022年モデルはMサイズで52gなので新しいモデルは少し重くなっているように思います。
手首部分は新しいモデルはより手首にフィットするストレッチ部分が大きく設けられ、使いやすくなっています。旧モデルは手首部分がストレッチテープに留まっており、左右にはフリース素材が設けられ手首にフィットするデザインでした。新モデルの方が着脱が容易になっているように感じられます。
また手の甲、指には縫製箇所が多くなったところを見ると立体裁断に力を入れていることがわかります。旧モデルでも指を曲げづらい手を握りづらいと言ったストレスはほとんどありませんでしたが、新モデルはより指へのフィット感が増し細かな作業がしやすくなっていると思います。
アークテリクスのベンタグローブの使い心地に優れたデザイン
ベンタグローブを裏返すとわかるのですが、細かなグリッド素材が使われています。これは手に汗をかいた時に凸んだ(つばくんだ)部分で汗を吸い上げ、凹んだ(へこんだ)部分で汗を表側のインフィニアムに移動させる役割があります。手の肌に接触した部分で汗が乾いていかないため、気化熱が奪われづらく、手を暖かく保つようにデザインされています。
手のひらと指にはゴムのようにしなやかな弾力性と程よい硬さのあるTPU、またの名を熱可塑性(ねつかそせい)ポリウレタンが使用されています。これによってストックを握る、物を摘むなどで、直接グローブを傷つけづらく保護する役割とともに、グリップ力を高めています。
人差し指と親指にはセンサーが内蔵されスマホのタッチが非常にしやすく作られています。秋冬の登山ではグローブを外すということがリスクになるため、できるだけ外にいる時はベンタグローブを外さないように心がけているのですが、グローブを装着し続けていても大きなストレスを感じさせません。
まとめ
登山におけるグローブは底なしのヌマのように、「これぞ最高!」というアイテムになかなか巡り合うことができない中、今回紹介したアークテリクスのベンタグローブは今のところ秋冬の登山とスキーで最も使用している最高のグローブの一つです。そしてベンタグローブは一時期廃盤も囁かれた歴史を持ちますが、再度復活していることからも、人気のあるグローブであることが伺えます。
手を温めてくれる自分に最適なグローブを探している方は是非チェックしてみてください。マジで最高です!