秋冬の日帰り登山で持ち歩いている登山道具を紹介します。日帰り登山で道具を選定する時に気にしているポイントは
- 登山中快適であること
- リスクに対応していること
- 軽量であること
この3点です。今回は運搬道具、衣類、飲食道具、その他と4つのカテゴリーに分けて秋冬の寒い季節における日帰り登山道具を紹介していきます。道具リストと、実際に持ち歩いてるアイテムはgoogleスプレッドシートでリストアップしているので、合わせてチェックしてください。
秋冬の日帰り登山の運搬道具
ザック
日帰り登山用に使用しているザックは20L前後のものがおすすめです。今回紹介するザックはパタゴニアのレフュジオ・デイパック26Lですが、これは普段からも使っているザックです。もしもあなたが「これから登山をしてみよう、まずは日帰りから挑戦してみよう」と考えているならば、普段使用している20L前後のザックがあれば改めて購入しなくとも一度それを使ってみて、不満があればその不満を補うザックを購入するというステップがおすすめです。
ボトル&ボトルホルダー
ザックの側面についたポケットにボトルを収納していると、お水を飲む時にいちいちザックを体から外さなくてはいけなくこれが結構面倒です。ボトルホルダーがあれば、このような手間が省け、お水を飲みたいと思った時にめんどくさいと思わず水分補給を行えます。
雪山登山でものすごく寒い時には、小さな魔法瓶にお湯を入れていきます。汗ばむような陽気であればペットボトルで水を補給します。
スマホ&スマホホルダー
スマホは登山中の写真撮影、現在地確認に使用します。ボトルと同じように使用頻度が高いのでスマホホルダーをショルダーハーネスに固定しています。
雪山登山でものすごく寒い時には、スマホのバッテリー消費が早くなるのでスマホの保温ケースを使用しています。この保温ケースは厚手のダイニーマケースにアストロフォイルを入れて、その後スマホを中に入れて保温するものです。ダイニーマケースにぴったりとアストロフォイルが収まるようにデザインされているので、スマホを取り出す時にアストロファイルも一緒に出づらいように作られています。
ダイニーマケースはシーム加工が施されているので、アストロファイルを取れば簡単な防水ケースにもなるし、ペグケースにもなります。
ザックカバー
ザックカバーは雨が降った時にザックを濡らさないようにするためのアイテムです。シートゥサミットのウルトラシルパックカバーXSが、僕が調べた中では最も軽量なザックカバーです。
秋冬の日帰り登山の衣類
レインジャケット&パンツ
レインジャケットとパンツは秋冬の登山の場合ゴアテックス製のアイテムを使用しています。秋冬の登山で雨に叩かれた時には雨が冷たいので、体が一気に冷えてしまいます。だから薄くて軽量なレインウェアではなく、耐候性に優れた製品を選ぶようにしましょう。日帰り登山なので雨に叩かれる心配は少ないですが、もしもの時に日帰り登山でも必ずレインウェアは持ち歩くようにしましょう。
ウィンドブレーカー
レインジャケットよりも透湿性に優れているので、肌寒いと思ったときに着用して行動しても汗をかきづらいのでウィンドブレーカーがあると快適です。
防寒ジャケット
ダウンジャケットや化繊ジャケットでも軽量のものを1つドライバッグの中に収納して装備に加えるようにしましょう。休憩をすると一気に寒くなり、体が冷えることで体力も消耗してしまいます。そんな時に防寒ジャケットを着用して体を温めるように心がけましょう。またドライバッグがあることで雨や汗から保温着を守ることができます。1つの防寒ジャケットを収納するのに便利なのが山旅ドライバッグのSサイズです。ダイニーマ製で軽量で、マジックテープ付きで密閉力に優れています。
グローブ
保温性と通気性に優れたグローブで登山中は行動し、雨が降ればレイングローブを、風が強くなり1つのグローブだけでは寒いと感じた時には防風ミトンが便利です。ベースとなるグローブには山旅の指穴フリースグローブで、グローブをしたままスマホの操作が可能です。それでも寒いと感じた時には風をシャットアウトする防風ミトンを使えば、しっかりと手を温めてくれます。
腹巻
ベースレイヤーには汗の拡散力に優れた山旅の速乾メリのウールTシャツが快適です。寒くなればウィンドブレーカーを着用するのですが、特に温めたいのがお腹、いわゆる腸です。腸内環境を温めることで以下6つの効果を得ることができるので、秋冬の登山では腹巻を取り入れましょう!
- 疲れにくくなる
- 疲労回復
- むくみ解消
- 冷え防止
- 基礎代謝向上
- 体温上昇
タオル
汗をふくためのタオル、ネックウォーマー、耳を温めることができるヘッドバンドにとマルチに使えるBUFFオリジナルが秋冬の登山には便利です。
秋冬の日帰り登山の飲食道具
火を起こすための道具
日帰り登山で楽しむ食事は様々ですが、僕の場合はできるだけ早く、暖かく、美味しい食事ということで、シンプルにカップラーメンとおにぎりという献立が多いです。なので必要なお湯の量を沸かすことができるクッカーと、軽量でクッカーの中に入れて持ち歩くことができる固形燃料、カップラーメンを食べるのに便利なカトラリー、確実に火をつけることができる防水ライターケースに入れたライターというセットを装備に加えています。
カップラーメンを食べるための道具
カップラーメンの中に熱々のお湯を入れて、3分待つと大抵冷めてしまっています。体を温めるのに熱々のカップラーメンを食べたいのに!!という思いから、山旅ショップで購入できるジップロック®スクリューロックコジーの中にカップラーメンを入れて装備に加え、ゴミは事前に処分しておきます。
当日はお湯を沸かしジップロック®スクリューロックコジーの中に入れて蓋をして待てば、おおよそ2分でカップラーメンができ、さらに熱々の状態で食べ始めることができます。
さらに便利なのはゴミが出ないこと、カップラーメンをジップロック®スクリューロックコジーに自分好みに味を調整することができる点です。僕の場合は唐辛子とごま油を追加しています。お湯を入れた時に油は冷めづらいので、最後までカップラーメンを熱々の状態で食べることができます。
秋冬の日帰り登山でその他持ち歩くもの
秋冬というシーズン限定ではなくオールシーズンの登山で持ち歩くアイテムです。
エマージェンシーキット
エマージェンシーキットは山旅X-PAC製ファーストエイドキットポーチに収納して誰が見てもファーストエイドキットであるとわかるようにしています。暑い季節に追加していた虫除けスプレーなどは省くなどして季節に合わせたエマージェンシーキットを準備しています。
熊鈴
東京ベルの熊鈴は73gとちょっとずっしりした重さではありますが、非常に高音で遠くまで音を届けることが可能です。また鳴りっぱなしを避けることができるストッパーがすごく便利で、状況に応じて熊鈴を鳴らすことができます。
座布団
山の頂上でお昼ご飯を食べる時に岩の上に座るとお尻が冷たいし、地面に座るとお尻が濡れるので、僅か15gの山旅ULパッド20×50㎝を装備に加えています。非常に軽いので飛ばされないようにお尻に固定することができるユニークなアイテムです。3シーズンの縦走登山ではザックの背面パッドに追加することができる便利なアイテムです。
日焼け&乾燥対策
雪が降るようになると空気が乾燥し、さらには雪による照り返しで紫外線が多くなります。そのため日焼け止め、リップクリーム、目薬、サングラスがとても重要な装備になります。これらのアイテムは登山中頻繁に使用することから、冒頭で紹介したスマホポーチやボトルホルダーの外に着いたメッシュポケットに収納しておくことで、取り出しを楽にします。
サングラスは紫外線から目を守ること以外に、乾燥した環境の登山ではサングラスの横から風が入って目にあたり、それが原因で目が痒くなることがあります。こうなってしまうと大変で、最悪の場合目を開けることができなくなってしまいます。このようなことがないように目に風が当たらないように工夫されたサングラスを乾燥した季節では使用するようにしましょう。
ヘッドライト
特に秋冬の登山では日が短くなり、場所によっては16時ぐらいで暗くなってしまいます。ヘッドライトがなくて行動ができなくなると言ったことがないように、日帰り登山でも必ず装備に加えてリスクに備えましょう。
紙地図
スマホの充電が切れて地図を確認することができなくなってしまった時の対策として紙地図も必ず持ち歩くようにしましょう。紙地図をみて頂上から見える山々の名前を確認するのも楽しいです。
財布
日帰り登山で山小屋があるような場所では、お水を補給したり、行動食や食事を購入することもあるでしょう。小銭を準備して装備に加えましょう。また保険証もお忘れなく。