登山で摂る食事はパンやエナジーバーなど、味気のないものに偏りがち。おいしいものが食べたいといっても、山の上では調理が難しいし、食料や調理器具を持ち運ぶのも大変ですよね。そこで今回は、火を使わない簡単レシピをご紹介します。このレシピを活用することで、山の上で手軽においしい食事が楽しめます。
登山の食事を手軽に!火を使わないで調理するコツ
火を使う調理にはバーナーや燃料などの火器類が必要ですが、これらは荷物になるうえに、ものによっては高価な代物です。火を使わない調理であれば、より手軽に登山の食事を楽しめます。そこで、火を使わないで調理するコツを以下で3つ解説します。
生でも食べられるものを組み合わせる
生ハムやちくわなど、生でも食べられるものを活用しましょう。また、保存食の缶詰も便利です。これらを組み合わせることで、おいしいご飯が作れます。ただし、食材を長時間常温でおくと食中毒のリスクがあるので、食材は保冷ケースに入れて持ち運びましょう。
フリーズドライ食品やアルファ食品を利用する
フリーズドライ食品やアルファ食品は、どちらもお湯を注ぐだけで食べられるので便利です。お米や惣菜など、さまざまな種類のものがあり、調理の幅を広げてくれます。お湯は自宅で沸かし、保温ボトルで持っていくとよいでしょう。
自宅で下準備しておく
登山では、時間の制限や気候の変動によって、ゆっくりと食事を摂る余裕がないときもあります。調理の時間をできるだけ短縮するために、自宅で下準備をするとよいでしょう。たとえば、食材をあらかじめカットして持っていったり、食材を一つの袋に入れておくなどです。
調理の手間を省くことで、山のうえで手軽に調理することができるでしょう。
混ぜるだけ!火を使わない登山の食事レシピ3つ
以下では、登山の食事を楽しむ、火を使わないレシピを3つご紹介します。どのレシピも食材を混ぜるだけの簡単レシピなので、ぜひ試してみてくださいね。
卵とろーり!かにかまタルタル
かにかまを使った、タルタル風の和え物です。とろっとした口当たりに、シャキシャキとした歯ごたえのネギが病みつきになります。
かにかまタルタルの作り方は、以下の通りです。まずは、かにかまとネギを細かくきざみます。次に、ボウルにかにかまとマヨネーズ、酢、みそを入れて、よくかき混ぜます。最後に卵黄を乗せ、ネギを散らして完成です。
▼必要な材料(1〜2人分)
- かにかま 100g
- 卵 人数分
- マヨネーズ 大さじ3
- 酢 小さじ1
- みそ 小さじ1
- ネギ 適量
生ハムユッケ&ユッケの丼
生ハムを使った、アレンジのユッケです。生ハムのうま味と、きゅうりのシャキシャキ感がたまらなくおいしい料理です。お酒との相性もよく、おつまみとして食べるのもよいでしょう。
生ハムユッケの作り方は以下の通りです。はじめに、きゅうりと長ネギは千切りにし、生ハムは一口サイズに切ります。次に切った食材をボウルに入れ、さらに鶏ガラやコチュジャン、ごま油、白ごまを入れて混ぜます。最後に卵黄を乗せて完成です。フリーズドライなどのご飯を用意すれば、生ハムユッケ丼としても食べられます。
▼必要な材料(2〜3人分)
- 生ハム 100g
- きゅうり 1本
- 長ネギ 1/2本
- 卵 人数分
- 鶏ガラ 小さじ1
- コチュジャン 大さじ1/2
- ごま油 大さじ1
- 白ごま 大さじ½
- (丼用のご飯)
ピリ辛なちくわ詰め3種
ちくわにピリ辛な食材を組み合わせた、ちくわ詰めのレシピです。ちくわはピリ辛の味付けがよく合い、おいしく食べられます。また、組み合わせ次第でいろいろアレンジできるので、お好みの味付けも楽しめます。
ちくわ詰めの作り方は、ちくわを半分に切り、空洞のなかに材料を詰め込むだけです。
▼必要な材料(1人分)
ちくわのキムチ詰め&粉チーズ | ちくわの明太子詰め&バジル | ちくわのいわし詰め&唐辛子 |
---|---|---|
ちくわ 1本 | ちくわ 1本 | ちくわ 1本 |
キムチ 適量 | 明太子 適量 | いわしの缶詰 適量 |
粉チーズ 適量 | バジル 適量 | 唐辛子 適量 |
オリーブオイル 小さじ1 |
お湯を注ぐだけ!火を使わない登山の食事レシピ4つ
以下では、登山の食事を楽しむ、火を使わないレシピを4つご紹介します。フリーズドライ食品やアルファ食品を利用し、お湯を注ぐだけで簡単に調理できるので、ぜひ試してみてくださいね。
炒めない海老ピラフ
お湯を注いで混ぜるだけの簡単ピラフ料理です。ご飯は、蒸したお米を平たくして乾燥させたライスフレークを使用しており、お湯で素早く戻せます。
炒めない海老ピラフの作り方は、食材をすべてまとめ、お湯を注いで混ぜるだけです。
▼必要な材料(1人分)
- ライスフレーク 100g
- (熱湯 200㏄)
- コンソメスティック 1袋(5g入り)
- 粉チーズ 大さじ1(5g)
- 乾燥小えび 大さじ2(5g)
- 乾燥パセリ 少々
登山仕様 ボリューミーなカレー
市販のカレーメシにサバ缶や大豆でかさ増ししたレシピです。登山仕様のボリューミーな食事が摂れます。
作り方は、下記の食材をすべて保温ジャーに入れ、お湯を注ぐだけです。食材は登山前に保温ジャーに入れておけばいいので、持ち運びしやすく、包装紙などのゴミを減らせます。
▼必要な材料
- カレーメシ
- サバ缶orツナ缶
- 大豆ミートミンチタイプ(湯戻し・水切りがいらないタイプ)
- ガラムマサラ(ミックススパイス):小さじ1程度
- 濃厚トマトペースト:1袋
スタンドコジ―で作る最速3分カレー
スープカレーワンタンとライスフレークを利用した、ドライカレー風のレシピです。調味料がなくても、スープカレーの味わいが広がり、スパイシーさを味わえます。
このカレーの作り方は、ジップロックにスープカレーワンタンの中身とライスフレークを入れ、熱湯を注いで3分待つだけです。
▼必要な材料
- ライスフレーク100g
- スープカレーワンタン1個分
- (熱湯300㏄)
簡単ジップロック飯!梅茶漬けごはん
ライスフレークで作ったお茶漬けに、せんべいのアクセントを加えたレシピです。せんべいは醤油味のものを入れると、ほどよい塩味とパリッとしたせんべいの触感がクセになります。
梅茶漬けごはんの作り方は、ジップロックに材料をすべて入れて、お湯を注ぐだけです。
▼必要な材料
- 永谷園 梅茶漬け:1袋
- せんべい:1袋
- かつお節:少々
- ライスフレーク:100g
火を使わない調理に便利なアイテム
ご紹介したレシピのなかで、調理に便利なアイテムを下記にまとめます。
▼食材を切ったり、入れたりするのに便利なアイテム
- クッカー(小型の鍋)
- 箸やスプーンなどのカトラリー
- 小型テーブル
- まな板
- 折りたたみナイフ
登山用のモデルは軽く、持ち運びやすいように作られています。
▼お湯を使用する調理に便利なアイテム
- 保温ボトル
- ジップロック
- フードコジ―
お湯を持ち運ぶのに保温ボトルを使います。食材はジップロックに入れることで、クッカーを使う必要がなくなります。お湯を注ぐと持ち手が熱くなるので、フードコジ―を利用すると火傷せず便利です。さらに冷めにくくもなります。
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火を使わない簡単調理で登山の食事を満喫しよう
火を使わない簡単調理で、登山の食事を手軽に楽しむレシピを7つご紹介しました。これらのレシピは、混ぜるだけ、お湯を注ぐだけで簡単に作れます。さらに調理器具も少なくて済むので、登山にピッタリです。レシピを参考に、登山の食事を満喫してくださいね。
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