雪山登山では3シーズンの登山とは違い、雪でいろどられた素晴らしい景色を楽しみながら登山をすることができます。だからスマホを使って写真撮影をすることが多くなり、さらに3シーズンよりも頻繁に道に迷わないように地図確認をすることになると思います。しかしながら雪山登山では厚手のグローブをして、さらには氷点下気温の場合はスマホのバッテリー低下を気にしながら使用する方が多いと思います。
そこで今回は氷点下気温におけるスマホの携帯方法と厚手のグローブをした状態でのスマホの操作アイデアを紹介します。雪山登山に出かける方や、スキーを楽しむ方は今回紹介する方法を是非知っておいてください!
氷点下気温におけるスマホの携帯方法
スマートフォンには動作温度というものが存在します。iPhoneやiPadは0から35度の場所で使用してくださいとアップルのサイトで明言されています。googlePixelにおいては0度未満または35度を超える環境での使用はしないように明言されています。
山においては燕山荘の過去のブログを見ると12月24日クリスマスイブの早朝の外気温がマイナス22度、穂高周辺では1月末から2月の最高気温でもマイナス5度程度と記述があることから、山の上はとても気温が低いことが分かります。
このことからも0度未満でスマートフォンを使うことはメーカー保証外となり、強制的に低温シャットダウンを引き起こしたり、バッテリーが冷えることで電圧が下がり、下がった電圧から残量を計算するためバッテリー残量が減ってしまい、減ることで強制的なシャットダウンを引き起こしてしまいます。
このようなことがないようにミドルレイヤーやハードシェルの内ポケットに収納して体温で温める方もいますが、使用する時にハードシェルのジッパーを開けなければいけないことを考えると、使用頻度が多い場合はハードシェルの外側のジッパーポケットに収納するのが便利です。スマートフォンを登山中に使用しない方は体に近い位置のポケットにスマートフォンを収納して温めて行動するのが良いと思います。スマートフォンの使用頻度によって収納するポケットの場所を変えるようにしましょう。
ポケットにスマートフォンを収納する時にはなるべく冷やさないように山旅のスマホ&モバイルバッテリー保温ケースの中に入れておくことで急激な温度低下を防ぐことができます。
しかしながら頻繁に使用する方は分厚いグローブで保温ケースからスマートフォンを出すのが面倒に感じてしまうので、その場合はアストロフォイルのみをポケットの中に入れることでスマートフォンを取り出しやすく、同時に急激な温度低下も防ぐことができます。
ちなみに使い捨てカイロは鉄が酸化反応を起こすときに発生する熱を利用しているため、酸素濃度が低く標高が高い場所ではホッカイロは発熱しません。また発熱をすると60度以上になるので、これもまたスマートフォンの動作温度からはかけ離れた数字なので、スマートフォンにカイロを貼るようなことはしてはいけません。
厚手のグローブをした状態でのスマホの操作アイデア
厚手のグローブをした状態でスマートフォンを使用するのは困難です。そうするとスマートフォンを使用する時にグローブを外してしまう方もいらっしゃいます。そうすると手が一気に冷えてしまいリスクなのでやめましょう。
厚手のグローブをした状態でもスマホ操作ができるように、ストラップを取り付けることができるケースとコイルストラップとタッチペンを準備しましょう。
スマホケースは素材選びに注意しましょう。シリコンやポリウレタンのスマホケースはハードシェルのポケットに収納した時に摩擦でつっかえてしまうので、アラミドやアルミなどの素材のケースがおすすめです。
ストラップホールにコイルストラップの先端を取り付けて、スマホの近い位置にタッチペンとストレッチする紐を結びつけます。
コイルストラップは、落下防止用の金属クリップがあるとハードシェルなどに取り付けて、落下防止を防ぐことができます。もしくは金属クリップではなくカラビナを取り付けてハートシェルのジッパータブに取り付けるのでも良いです。
このセットをスマートフォンをタッチする時に使うことでグローブをした状態でもストレスなくスマートフォンを使用することができます。