11から12月の登山は体がまだ寒さに慣れていなく、登山中に寒さによって辛い思いをすることがあります。そんな状況を想定して登山中を快適に過ごすために必ず持ち歩いているアイテムがあります。今回はそんなアイテムの中でも特におすすめのアイテムを10個紹介します。寒い季節でなぜおすすめなのかを踏まえてレビューをしていきます。
暖かくて耐久性に優れたグローブ『エクストリミティーズ|シニータッチグローブ』
エクストリミティーズのシニータッチグローブは税込みで1650円とめちゃめちゃ安いグローブながらも、タッチスクリーン対応のアクリル100%で耐久性があり、不思議と非常に暖かい、かつ伸縮性もあるグローブです。手首部分はリブ編みで手首にフィットして手首を温めます。アクリルなので保温性と耐久性のバランスに優れていて、メリノウールよりも価格が安く、水に濡れても乾きやすい特徴があります。
トレイルランニングで使用している人が非常に多く、気になって使い始めたのがきっかけで4年間使用し続けていますが毛玉は非常に少ないし、ほつれもほとんどなくすごく気に入っているグローブの一つです。目が詰まっているからなのか不思議とすごく暖かい、だけど程よく通気もしてくれるので手に汗をかきづらい特徴があります。
冷たい風をしっかりと遮断『山旅|コンパクト防風3つ指ミトン』
エクストリミティーズのシニータッチグローブ単体で登山をしていると手先が冷たくなることがあります。これは主に稜線に出て風に当たった時なので、これから風が強くなりそうだなと思ったらコンパクト防風3つ指ミトンをするようにしています。
冷気を通さず、手首もしっかりと冷たい風からガードをしてくれるので、このシェルミトンをするかしないかで、手のかじかみ具合が全く異なります。通気性に優れているわけではないので、手から出た熱をミトン内に溜め込み手首から手先を温める効果があります。手が冷たくなった時はこのミトンで手を温めてみてください。
暖かい飲料補給に『タイガー|魔法瓶』
ペットボトルを登山中に使っているとどうしても水が冷たくなってしまい、喉が乾いた時に飲むと体の中を冷やしてしまいます。体が暑い時にはいいのですが、寒い時には体を冷やしてしまう原因になるので魔法瓶を持ち歩いています。魔法瓶の中には事前にお湯を入れておき、休憩時に体を温めるために飲んでいます。
最近は梅エキスとはちみつを入れて甘酸っぱい温かい飲み物を持ち歩いています。糖分補給にもなるし、クエン酸による乳酸の分解で疲れを癒しています。より寒さが厳しいときは生姜を入れて飲むことで体がポカポカするのでおすすめです。
スマホと小物の取り出しを楽にする『山旅|X-PAC製登山用スマホポーチL』
気温が低い環境で登山をする時には、休憩以外ではできるだけ立ち止まらないようにしています。立ち止まってしまうと歩行ペースが乱れて呼吸が乱れること以外に、体が冷えて疲労感が出てしまいます。そのようなことがないようにスマートフォンの出し入れ、日焼け止めやリップクリームなどの小物の出し入れをスムーズにするために山旅の登山用スマホポーチLを使っています。
外側のメッシュポケットはマチが付いているので行動食を入れることもできるし、日焼け止めはリップクリームなどを入れておくこともできます。またL字に開閉してスマホの出し入れが楽なだけでなく、600mlサイズのペットボトルも無理なく収納することができます。このアイテムは登山だけでなくスキーでも使うし、3シーズンにおける縦走登山などでもなくてはならないアイテムです。
水筒の取り出しを楽にする『山旅|X-PAC製登山用ボトルホルダー』
山旅のX-PAC製登山用ボトルホルダーはすぐに水分補給をするためにザックのショルダーハーネスに取り付けて使用しています。X-PAC製なので雨や雪が付着しても保水して重くなることがなく、登山用スマホポーチと同様スキーでも使うし、3シーズンにおける縦走登山などでもなくてはならないアイテムです。
気化熱による冷えを軽減する『山旅|速乾メリノウールTシャツ』
標高が低いところから登山をする時、汗っかきなのでロングスリーブだと暑苦しく感じることがあります。だから厳冬期を除いてはベースレイヤーはメリノウールのTシャツを着用しています。山旅の速乾メリノウールTシャツは、汗っかきな人でも非常に気持ちよく着用することができる汗の拡散力と乾きの速さが特徴のTシャツです。
メリノウール製品の中で、このように拡散力や乾きの速さが異なるのは、混紡されている素材の違いだけでなく、染色の違いによる熱の加え方や、染色工場が使っている水の質などで異なることが、ここ1年間勉強してきて分かったことです。紹介する速乾メリノウールTシャツは、様々なメリノウールTシャツをテストしてきた中でもとにかく汗の拡散力に優れています。なので汗をたくさんかくトレイルランニングの人にも非常に気に入って使ってもらいています。
この前「ガチオのランチャン」のというトレイルランニングyouTubeチャンネルがあるんですが、本人と話す機会があって、めちゃめちゃ着心地がよく汗の乾きも最高!と褒めてもらいました。
オールシーズン使えるTシャツなのでぜひ着用してみてください。山旅旅チャンネルでは他社製品のTシャツと比較をした水滴の拡散実験をした動画を配信してるので併せて確認してみてください。
パフォーマンスの高い登山を助ける『ポーラテックのアルファ60腹巻き』
以前動画でも紹介させていただいたポーラテックのアルファ60腹巻きは、その後好評で山旅ショップでもさかいやスポーツでも売り切れとなってしまって、今すぐ購入することはできないのですが、寒い季節に腹巻をするかしないかでパフォーマンスにかなり大きな違いを実感することができてます。
トレイルランニングで腹巻をするかしないかで疲れ方は違うし、ランニング終わりのむくみ方も異なるし、腹巻を取った瞬間にお腹が冷えていくことがすごく分かりやすくて、それからは登山でも近所をランニングする時でも必ず腹巻をしています。登山中に腸を温めることがとても重要なんだと気付かせてくれるすアイテムです。
テント泊で就寝するときも腹巻があるとぐっすり眠ることができると実感があります。
ウィンドブレーカーで体温調整『アークテリクス|スコーミッシュフーディー』
山旅の速乾メリノウールTシャツにアルファ腹巻きをして、その上からウインドブレーカーを着用するというレイヤリングが樹林帯では多いです。このレイヤリングはトレイルランニングでも活用しています。これ以上寒くなった場合は気温に応じて薄手、中厚手とミドルレイヤーに変化を持たせています。ウィンドブレーカーはシェルジャケットの中でも透湿性が高いので、登山をしていて体が熱を持ちすぎるというようなことを防いでくれるので、オールシーズン活用しています。
アークテリクスのスコーミッシュフーディーはストレッチ性があるので行動中着用するウィンドブレーカーには最適です。
タオル兼ネックウォーマー『BUFF|オリジナル』
寒い季節における登山では3シーズンと比べると発汗量が少なくなるので、ネックウォーマーと兼用して使えるBUFFオリジナルを使っています。首にBUFFをしておくことで、頭や顔から滴ってきた汗と首でかいた汗をベースレイヤーに移すことがないので、汗によって体幹を冷やすことを防いでくれます。また首を冷たい風から守ることで急激な体温低下を防ぐのにも便利です。
僕にとってはBUFFのオリジナルの薄い素材が10度前後の気温で、風がそんなに強くない登山ではちょうど良い通気性があって気に入っています。
紫外線をしっかり防止する『山旅のライトウェイトコンパクトキャップ&サンシェード』
山旅のライトウェイトコンパクトキャップは21gと非常に軽く、キャップの上からヘルメットをすることもできるし、小さくしてポケットの中に収納しておくことができる登山中に使いやすいキャップです。このキャップとサンシェードの素材はUPF50+++の機能を備えているので頭全体を紫外線から守るだけでなく、冷たい風がダイレクトに首や耳に当たることを防いでくれます。
サンシェードは単体でも使用することができてスキーシーズンでは日焼け防止のために欠かせないアイテムの一つです。特に春スキーになるとライトウェイトコンパクトキャップとサンシェードの組み合わせで雪の照り返しによる日焼けを徹底的に防ぐことができます。