スウェーデンのアウトドアブランド「HOUDINI」を代表するアイテムが今回紹介するパワーフーディーです。パワーフーディはポーラテックのパワーストレッチプロを使用したフリースで、優れたストレッチ性と、体に気持ちよくフィットする立体裁断で体の動きに追従する特徴があります。今回はこのHOUDINIのパワーフーディのデザインと特徴、着心地のレビュー、そしてパワージャケットとの比較について紹介をします。
HOUDINIパワーフーディのデザインと特徴
パワーフーディは冒頭にもお話ししたようにポーラテックのパワーストレッチプロを使用したフード付きのフリースです。ポーラテックのパワーストレッチプロはその名の通り4方向へのストレッチ性に優れ動きを妨げないだけでなく、汗を素早く吸い上げて表生地に汗を移動し拡散して乾きを促す特徴を備えています。
パワーストレッチとパワーストレッチプロの2種類があり、プロは表面素材にポリエステルではなくナイロンを使うことで耐久性を向上させた素材です。これによって毛玉になりづらくレイヤリングしやすいミドルレイヤーです。しかしながらパワーストレッチと比べると素材価格が高くなるため製品価格も高価になります。
フロントジッパーはダブルジッパーが採用されています。これによってフリースの中にこもった熱を排出しやすく体温調整が良いです。
さらに裾から入り込む冷気をシャットアウトするドローコードがついています。このドローコードはポケットの内側で調整が可能です。
袖はサムホール付きで袖口から冷気の侵入を防ぐとともに、しっかりと手首を温めるデザインが採用されています。袖口部分の素材は二重になっているので非常に暖かく寒い季節になるとデスクワーク時に手を温めるのに役立ちます。
フードは頭の形にフィットする立体裁断が採用されています。フードをした時に首から冷気が入らないようにデザインされていて耳と頭をしっかりと温めてくれます。
このように裾、袖、首から冷気が入らない機能が施され寒い季節にしっかりと保温をしてくれるフリースです。
HOUDINIパワーフーディの着心地レビュー
パワーフーディの内側は起毛素材で体から出た熱を蓄えて保温する気持ちの良い素材です。重量は478gとフリースとしては消して軽くないアイテムですが素材のストレッチもあって非常に軽い着心地です。
登山やスキーなどのアクティビティだけでなく肌寒い季節の街着用アウターや、長時間の移動で着用するのに非常に気持ちが良く薄手のダウンのように暖かいのでリラックスウェアとしても最適です。
着用していて他のフリースと異なってとても良いと思うのは、1つはダブルジッパーによる体温調整、もう1つはサムホール付きで袖口からの冷気を遮断ししっかりと手首を温めてくれる機能です。寒くなればなるほどこの2つの機能はとても重宝します。
ポケットはジッパー付きのハンドウォーマーポケットがあり、ポケットの中はメッシュ素材なので、フリースの中の暖かな空気をダイレクトに手で感じることができます。少し暑いと感じた時にはジッパーを開放することでベンチレーションとしても機能します。
また内側にはハンドウォーマーポケットを縫い合わせた結果生まれたポケットが備わっているので、この場所にグローブなどを入れて温めています。
HOUDINIパワージャケットとの比較
パワーフーディのフード部分を取り除いたのがパワージャケットです。パワーフーディよりも78gも軽く、肩周りの軽さが魅力的なモデルです。
パワーフーディのフードはしっかりとした厚みのあるフードなのでフードをした時に暖かいのですが、上からシェルジャケットなどを羽織ると邪魔に感じることがあります。対してジャケットタイプはレイヤリングがしやすいです。
またしっかりと首を温めてくれる襟の高さもあってジッパーを上まで閉めればしっかりと首を温めてくれます。
ダブルジッパーによる体温調整、素材によるストレッチ性、サムホールのありなしと手首の保温性、ハンドウォーマーポケットの機能性などは共通なので、軽さとレイヤリングの点で好みのタイプを選ぶのがおすすめです。