超軽量なオクタ ロフト インサレーションを使用した、適度な保温性と湿度コントロールに優れたアークテリクスのプロトン クルーネック プルオーバーを紹介します。このアイテムは肌寒い季節におけるハイキングやバックカントリースキーなどで脱ぎ着を必要としないミドルレイヤーとして機能を発揮してくれるアイテムです。
まずプロトン クルーネック プルオーバーのスペックを紹介し、使用されている素材とデザインからみる着心地の良さと、オクタの特徴、最後に実際にアクティビティでの使用感について紹介をします。
プロトン クルーネック プルオーバーのスペック
プロトン クルーネック プルオーバーは、アークテリクスの中では「インサレーテッド」カテゴリーに属し肌寒い季節にはミドルレイヤー、3シーズンでは防寒着としてアウターにと汎用性に優れたアイテムです。
プロトンというシリーズはベストやジャケットタイプなどが豊富で、いずれも通気性と耐久性、動きやすさを追求してデザインされ、行動着としての側面、保温着としての側面を兼ね備え汎用性に優れています。
プロトン クルーネック プルオーバーの平均重量は305gで、裏地にはオクタ ロフト インサレーション、表地にはフォーティアスエア50を採用し、DWR加工で撥水性を高めています。
使用されている素材とデザイン
クルーネックプルオーバータイプでトレーナー感覚で普段使いしやすいデザインです。胸元にはジッパー付きのポケットが備わっており、耐久性に優れたストレッチする素材によってスマートフォンなどの大きなガジェットを収納することができます。またポケットはラミネート加工によってゴワつき感が一切なく、スマートなデザインに仕上げています。
ヘムと呼ばれる首元や袖口、裾に使用されている素材は柔らかく伸縮性に優れており、へたりづらく、見た目は高級感があります。
裏地に使用されているオクタ ロフト インサレーションは柔らかい肌触りが特徴で、保温性と通気性のバランスに優れた化繊インサレーションです。表地に使用されているフォーティアスエア50は高機能ストレッチ素材で軽量で耐久性に優れ、さらにはウェア内に溜まった熱を通気する特徴も備えています。
立体裁断による動きやすさと、フォーティアスエア50の高機能ストレッチ素材によって突っ張り感が一切なく、手を大きく上げたり、振ったりするような大きなアクションでストレスなく行動することができます。
オクタ(Octa)の特徴
オクタは日本の繊維メーカー「帝人(テイジン)フロンティア(株)」が開発したポリエステル繊維です。特徴は8本の突起を放射線状に配列した中空糸です。8本の突起があることで
汗をかくシーンでベタつきづらく、繊維内部の真ん中がストロー状の空洞になっている中空糸により軽く、吸水発散に優れています。
触り心地は非常に気持ちよくツルッとしたフリースのような肌触りです。
オクタはメーカーからのニーズ、スペックに合わせた生地の開発、生産をおこなっているため、厚さ、構造は実に様々で、アークテリクスのプロトン クルーネック プルオーバーのオクタはグリッド構造で、ベースレイヤーや肌に接触する部分で保温と吸水を行い、凹んだ部分がメッシュ素材で通気を行っています。これによって通気と保温のバランスのあるウェアに仕立てています。
アクティビティでの使用感
クルーネック プルオーバータイプなので脱ぎ着を頻繁に行うウェアというより、ずっと着用し続けるミドルレイヤーとして考えています。
例えばバックカントリースキー、夏の高所登山、紅葉登山、雪山のハイキングや登山など様々なアクティビティで時にミドルレイヤー、時にアウターとして活用することができ、活動中も汗抜けが良く体温調整を助けてくれます。
だからわざわざミドルレイヤーを着脱する必要がほとんどなく、汗をかきそうだと感じたら少し立ち止まって息を整えると程よく通気をしてくれ、行動がゆっくりで寒いと感じたら、オクタの断熱効果によりアウターの着脱のみで体温調整が可能です。
またアウターを脱いだ瞬間に寒く感じるようなことがないのは表地のフォーティアスエア50による防風性で、体温調整がしやすいミドルレイヤーだと感じます。