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須磨アルプスの名将馬の背を渡る!初心者向け登山ルートを難易度別に紹介(更新)

須磨アルプスの名将馬の背を渡る!初心者向け登山ルートを難易度別に紹介(更新)

須磨アルプスとは、兵庫県神戸市須磨区にある六甲山系最西端の山塊を指しています。須磨アルプスは低山の連なりで初心者向きの縦走ルートですが、横尾山と東山の間に馬の背と呼ばれる難関地点があります。須磨アルプスの縦走は、馬の背を通過するかしないかで難易度が大きく変わるのです。この記事では、馬の背を通る須磨アルプスの代表的な縦走ルートを紹介するとともに、馬の背を通過しないファミリー向けのハイキングルートも紹介します。

須磨アルプスの基本情報と魅力

須磨アルプス

須磨アルプスは六甲山地の西側に位置し、標高200〜300mの山々で構成されています。難易度は初心者向きで、神戸の市街地のすぐ近くにありながら豊かな自然を楽しめます。

須磨アルプスの基本情報

須磨アルプスには、以下の7つのピークがあります。

  • 東山(標高253m)
  • 横尾山(標高312m)
  • 栂尾山(標高274m)
  • 高倉山(標高212m)
  • 鉄拐山(標高234m)
  • 旗振山(標高253m)
  • 鉢伏山(標高246m)

須磨アルプスは海からの距離が近く、縦走ルートのいたるところから瀬戸内海を眺められます。また、市街地の中にあり、各ピークからのエスケープルートが豊富なため、初めて縦走にチャレンジする方にもおすすめの山です。

山の名前 須磨アルプス
標高 312m(横尾山)
エリア 東海・北陸・近畿(兵庫県)
詳細情報 須磨アルプスの地図と天気

須磨アルプスの魅力その①名将馬の背を攻略してアルプスを疑似体験できる

須磨アルプス 馬の背

須磨アルプスの最大の難所である馬の背は、花崗岩がむき出しになった数百メートルほどの岩尾根です。道幅が狭く両サイドが崖になっているため、スリリングな気分を味わえます。

馬の背は滑りやすく危険なため、登山靴は必須です。滑落事故も発生しており、慎重に通らなければいけません。しかし、装備を整えて挑む馬の背は、アルプスを疑似体験しているような感覚を覚えます。須磨アルプスに登るなら、馬の背は外せないポイントといえるでしょう。

須磨アルプスの魅力その②縦走ルートの各地点で絶景の瀬戸内海を楽しめる

須磨アルプス 瀬戸内海

須磨アルプスは瀬戸内海に面した神戸市須磨区に横たわる山で、登山道の各地点に瀬戸内海を眺められる絶景ポイントがあります。須磨アルプスは標高が低く海からの距離が近いため、真下に海が広がっているような感覚におそわれます。山の中にいながら海風を感じられる、須磨アルプスでしか味わえないオンリーワンの体験ができるでしょう。

須磨アルプスの魅力その③登山の途中でくつろぎながらカフェを楽しめる

須磨アルプス 回転展望閣

須磨アルプスには、須磨浦山上遊園の回転展望閣にある喫茶コスモスや高倉山のおらが茶屋など、美しい景色を見ながらお茶や軽食がいただけるカフェがあります。喫茶コスモスは神戸名物のそばめしやエビをふんだんに使ったピラフなどが看板メニューで、おらが茶屋はカレーが大人気です。

登山者に温かい食事や飲み物が提供できるのも、市街地に鎮座する山だからこそできる技です。須磨アルプスに登ったら、須磨の街並みや瀬戸内海を眺めながらグルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。

須磨アルプスの難易度別登山ルート

須磨アルプスアルプスは初心者でも縦走可能なご当地アルプスです。しかし、須磨アルプスの馬の背は、登山上級者でも通過するたびに、危険を感じるほどの難所です。そこで、馬の背を含む須磨アルプスのもっともポピュラーな縦走ルートと、馬の背を通らないファミリー向け縦走ルートを紹介します。

須磨アルプスの難易度別登山ルート|須磨アルプスでもっもポピュラーな須磨浦公園〜馬の背〜東山縦走ルート

①須磨浦公園駅→40分→②鉢伏山→15分→③旗振山→10分→④鉄拐山→10分→⑤高倉山→1時間30分→⑥栂尾山→10分→⑦横尾山→40分→⑧東山→45分→⑨板宿駅

必要日数 日帰り登山
総コースタイム 4時間20分(休憩1時間15分含む)
距離 7.5km
累積標高 604m
難易度 ★★☆☆☆

須磨浦公園〜馬の背〜東山縦走ルートのスタート地点は、山陽電鉄本線の須磨浦公園駅です。須磨浦公園駅と須磨浦公園は徒歩1分の距離でほぼ隣接した場所にあります。

須磨アルプス 須磨浦公園

ロープウェイを使って山頂付近の須磨浦山上遊園まで登ることも可能ですが、今回は徒歩で最初のピークを目指しました。

須磨浦公園から緩やかですが、長い階段の登りが始まります。

須磨アルプス 須磨浦公園から鉢伏山への登山道

須磨浦公園から鉢伏山までの間に、瀬戸内海の絶景を楽しめるビュースポットがあります。

須磨アルプス 鉢伏山の眺望

しばらく登ると須磨浦山上遊園があらわれました。

須磨浦山上遊園は昭和レトロ感満載の遊園地で、回転展望閣などの施設があります。

須磨アルプス 須磨浦山上遊園

須磨浦山上遊園をさらに登と、鉢伏山山頂に到着です。

鉢伏山から旗振山まで登り、旗振山で少し休憩を取ったあと鉄拐山に向かいます。

須磨アルプス 旗振山

鉄拐山の山頂に着くと、そこからは須磨の街並みと瀬戸内海が広がる美しい景色を眺められました。

須磨アルプス 鉄拐山

さらに、鉄拐山から高倉山のピークを目指します。高倉山にはおらが茶屋があり、その屋上は展望台になっています。展望台に登ると、そこには360°の大パノラマが広がり、天気が良ければ大阪まで見渡せるでしょう。

おらが茶屋では名物のカレーを注文し、神戸の街と港を見下ろしながら昼食をとりました。

須磨アルプス おらが茶屋
出典:食べログ

高倉山から市街地に下山し、栂尾山登山口から再び登山道に入り栂尾山を目指します。栂尾山の山頂に行くには急な長い階段を登らなくてはいけません。

須磨アルプス 栂尾山 階段 

やっとの思いで階段を登り切り、しばらく登山道をすすむと栂尾山山頂に到着です。栂尾山山頂には展望台があり、そこに立つと神戸の街はもちろん明石海峡大橋や淡路島まで見渡せます。

須磨アルプス 栂尾山 眺望

栂尾山から横尾山までの登山道は整備が行き届いているものの、滑りやすい箇所があるため登山靴は必須です。さらに、横尾山から東山に向かうルートでは花崗岩がむき出しになっており、より一層注意なければいけません。

須磨アルプス 横尾山 登山道

横尾山から馬の背までは、鎖の張ってある難易度の高い急な坂道をすすみます。

そして、いよいよ馬の背を渡ります。

須磨アルプス 馬の背

馬の背はゴツゴツした岩場でできているスリリングなルートです。両サイド崖になっているので絶景が広がっていますが、景色に目を奪われて足元をとられないように気をつけなければいけません。

馬の背を無事通過し、最後のピークである東山を目指します。

須磨アルプス 東山

東山の山頂から、先ほど渡った馬の背が眺められました。

東山で少し休息をとったあと、板宿八幡神社方面へ下山し帰路に着きました。

須磨アルプス駐車場情報|須磨浦公園駐車場

駐車場名 須磨浦公園駐車場
標高 14m
駐車場の種類 有料駐車場
駐車台数 228台
駐車料金 1日上限1,200円
トイレの有無 あり
登山ポストの有無 なし

須磨浦公園は桜の名所でもあるため、シーズンである3月20日〜4月15日は利用できません。登山ポストがないためCompassを利用して計画書を提出してください。

須磨アルプス駐車場情報|タイムズ板宿1丁目

駐車場名 タイムズ板宿1丁目
標高 14m
駐車場の種類 コインパーキング
駐車台数 7台
駐車料金 最大料金990円/24時間
トイレの有無 なし
登山ポストの有無 なし

板宿八幡神社駐車場は参拝者用のため、登山者は利用を控えましょう。周辺には多くのコインパーキングが営業しているため、そちらを利用してください。

須磨アルプスの難易度別登山ルート|馬の背を回避して気楽にハイキングする須磨浦公園〜高倉山ピストンルート

①須磨浦公園駅→35→②鉢伏山→5分→③旗振山→10分→④鉄拐山→10分→⑤高倉山→10分→⑥鉄拐山→10分→⑦旗振山→5分→⑧鉢伏山→1時間35分→⑨須磨浦公園駅

必要日数 日帰り登山
総コースタイム 3時間(休憩1時間含む)
距離 5.2km
累積標高 452m
難易度 ★☆☆☆☆

初心者や高いところが苦手な人は、馬の背を通らずに須磨アルプスを楽しみたいと思っているかもしれません。そんな人におすすめなのは、須磨浦公園から高倉山のピストンルートです。

須磨浦公園から鉢伏山を目指し、鉢伏山から旗振山、鉄拐山、さらに高倉山まで登り、ピストンで須磨浦公園まで戻るルートです。

須磨アルプス 鉢伏山 登山道

須磨浦公園から鉢伏山までは35分で到着しました。そこから分岐点に戻り旗振山まで歩きます。旗振山から鉄拐山を通り高倉山に到着しました。

須磨アルプス 高倉山 展望台

高倉山の展望台で景色を楽しんだ後ピストンで鉢伏山まで戻ります。

須磨アルプス 喫茶コスモス
出典:須磨浦山上遊園

鉢伏山のすぐ下にある回転展望閣の喫茶コスモスで、人気メニューのエビピラフを堪能しました。美しい景色と美味しい食事で心と体の両方を満たし、須磨浦公園へ下山しました。

須磨アルプス駐車場情報|須磨浦公園駐車場

駐車場名 須磨浦公園駐車場
標高 14m
駐車場の種類 有料駐車場
駐車台数 228台
駐車料金 1日上限1,200円
トイレの有無 あり
登山ポストの有無 なし

須磨浦公園駐車場からすぐに須磨浦公園内の登山口に行けるため、とても便利な駐車場です。

須磨アルプスQ&A

須磨アルプスには初心者の方から多くの質問をいただきました。

Q.登山初心者です。1人で須磨アルプスにチャレンジしようと思うのですが、登山は可能でしょうか?

A.須磨アルプスは初心者でも登山可能です。ソロ登山でも問題ありませんが、馬の背などの難所もあるため登山計画書は必ず提出してください。兵庫県警はCompassと提携し、登録された登山届を閲覧することで、万が一の状況における救援や捜索に活用しています。

Q.須磨アルプスのハイキングを計画しているのですが、登山靴は必要ですか?

A.須磨アルプスのハイキングは登山靴が必要です。須磨アルプスには馬の背という花崗岩がむき出しになっている地点があり、滑りやすいため装備はしっかり整えて登ってください。また、馬の背以外にも栂尾山と横尾山の間の登山道も険しい箇所があるため、慎重に登らなくてはいけません。

Q.六甲山のロックガーデンと馬の背では、どちらの難易度が高いですか?

A.六甲山のロックガーデンと馬の背の難易度は、単純に比較できません。しかし、ロックガーデンも馬の背も滑落事故が発生している危険な地点であるため、通過するには万全の注意が必要です。

須磨アルプス登山口へのアクセス情報

須磨アルプスは神戸市須磨区の住宅街に近く、公共交通機関のアクセスがとても便利です。さらに、主な登山口である須磨浦公園には大型の駐車場もあるため、車でのアクセスも可能です。

須磨アルプス|須磨浦公園登山口へのアクセス情報

須磨浦公園駅から須磨浦公園登山口へは、距離70mで、徒歩で約1分です。

須磨アルプス|須磨浦公園登山口への公共交通機関でのアクセス

須磨浦公園には山陽電鉄本線の須磨浦公園駅が最寄り駅です。JR神戸駅から須磨浦公園駅までの所要時間は約29分です。所要時間は時間帯や乗換方法によって異なります。

JR神戸駅から徒歩で高速神戸駅に向かい、高速神戸駅から神戸高速線と直通の山陽電鉄本線を利用し須磨浦公園駅に到着します。

須磨アルプス|須磨浦公園登山口への車でのアクセス

須磨浦公園の最寄りICは、月見山ICです。距離は3.2kmで、所要時間は約7分です。

月見山ICから県道21号に入ります。千森川筋線、西国街道を出て、須磨公園駅前を右折すると到着です。

須磨アルプス|板宿八幡神社登山口アクセス情報

板宿駅から板宿八幡神社登山口までは距離850m、所要時間は14分です。

板宿駅から県道22号をすすみ、銀映通りに向かいます。そこから板宿八幡神社を目指し500mほど歩く登山口に到着します。

須磨アルプス|板宿駅までの公共交通機関のアクセス

JR神戸駅から板宿八幡神社登山口までの所要時間は約13分です。乗換方法や時間帯により所要時間は前後します。

JR神戸駅から徒歩で約6分、高速神戸駅を目指します。高速神戸駅から神戸高速線を利用して板宿駅で下車します。

須磨アルプス|板宿八幡神社までの車でのアクセス

板宿八幡神社の最寄りICは神戸長田ICです。距離は2.2km、所要時間は約5分です。

神戸長田ICを下りて、県道21号をすすみます。その後、県道22号に入り、板宿八幡神社に到着です。

須磨アルプスのおすすめ山旅スポット

須磨アルプス周辺には、ご当地グルメを食べられる隠れた名店や日本有数の温泉地など、登山後に立ち寄ってほしいスポットが多くあります。

須磨アルプスのおすすめ山旅スポット|お好み焼・たこ焼 ゆき

須磨アルプス お好み焼・たこ焼 ゆき
出典:お好み焼 ゆきInstagram

お好み焼・たこ焼 ゆきは神戸市営地下鉄海岸線駒ヶ林駅から徒歩3分のところにある、昭和レトロが漂う老舗です。

この店のおすすめはそばめしです。そばめしは細かく切った焼きそばに、ご飯とソースを絡めて炒めた神戸発祥の料理で、独特の食感と味わいを楽しめます。そばめしは「おやつに食べてよし」「お酒のアテにつまんでよし」のスナック感覚で食べられる料理です。

須磨アルプスのおすすめ山旅スポット|板宿菓匠 明月庵本舗

須磨アルプス 明月庵本舗
出典:板宿菓匠 明月庵本舗

板宿菓匠 明月庵本舗は山陽電鉄板宿駅から徒歩2分にある和菓子店です。人気のスイーツは葛アイスです。葛アイスはフルーツをたっぷり使ったアイスキャンディで、葛を混ぜることでひんやり感が長時間続く溶けにくいアイスを実現しました。いちごやオレンジ、桃などの10種類のフレーバーがあり、いろいろな味わいを楽しめます。

須磨アルプスで登山をしたあとは、葛アイスでフルーツの甘さとひんやり感を楽しんでみてはいかがでしょうか。

須磨アルプスのおすすめ山旅スポット|有馬温泉 金の湯・銀の湯

須磨アルプス 有馬温泉
出典:有馬温泉 金の湯・銀の湯

須磨アルプス登山の帰りに、立ち寄ってほしいのが有馬温泉です。有馬温泉には金の湯と銀の湯という、効能の違う2つの日帰り温泉があります。

金の湯には海水の1.5倍という高濃度の塩分が含まれ、筋肉痛や関節痛の改善に効果を期待できます。また、銀の湯は炭酸泉とラジウム泉の混合泉で、効能は血流改善です。どちらも登山後の入浴にぴったりの温泉なので、可能であれば両方の温泉につかって疲労回復に役立ててください。

須磨アルプスは自分のレベルに合った登山ルートで楽しみましょう!

須磨アルプスはどの山も標高が200〜300mの低山であるため、初心者でも縦走が楽しめるご当地アルプスです。市街地の中にある山で、各地点からエスケープルートが伸びており、自分のレベルに合ったコース選びが可能です。須磨アルプスには馬の背と呼ばれる難易度の高い地点がありますが、無理に通過しなくても景色や自然を楽しめます。須磨アルプスは自分のレベルに合った登山ルートで楽しみましょう!

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