カテゴリーから探す

山のモノ Wear / Gears

山のコト Experiences

【2025年】不安定な天候に軽量登山傘を比較 各特徴も紹介

【2025年】不安定な天候に軽量登山傘を比較 各特徴も紹介

登山用の傘とは?

 登山用の傘(トレッキングアンブレラ)は、山の急変する天気に対応するため軽量化と耐久性を両立させた特殊な傘です。一般的な雨傘と違い、100グラム前後という軽量性と強風への耐性を重視して設計されています。本格的なレインウェアと比べて軽量・コンパクトで、日帰りハイキングから長期縦走まで「お守り」として常にザックに携行できるのも特徴です。

山行だけでなく、日常使いや登山口までの公共交通機関での移動時にも活用できる汎用性も魅力の一つです。ただし、片手が塞がるため、鎖場や急峻な岩場では使用を控える必要があります。今回はいくつかの軽量モデルを比較してみました。

主な使用シーン

 突然の夕立や雷雨、UVカット機能のあるモデルは強い日差しでの日傘として使用、朝露で濡れた登山道、風雨を避けた休憩時のタープ代わり、樹林帯での枝からの水滴よけ、降雪など、年間を通じて様々な場面で活躍します。

今回の選び方のポイント

重量:お守りとしての携行性を考えると、150g以下が理想的。最軽量モデルなら100g以下も実現しています。

耐風性能:骨の数、材質、構造が耐風力を左右します。稜線での使用も考慮した選択が必要です。

収納性:コンパクトに収納でき、ザックの中で邪魔にならないサイズ感が重要。

主要メーカー別 詳細比較

エバニュー Airy L.F umbrella EBYR771

出典:エバニュー

基本スペック

  • 重量:74g
  • 直径:86cm
  • 収納長:約22cm
  • 骨数:5本
  • 素材:ポリエステル100%
  • 骨:アルミ/カーボン
  • 参考価格:4,620円(税込)

特徴

 ウエイトを最重要視したライトフェザー級の登山傘。74gという驚異的な軽さで、バックに入れている事を忘れるほどの軽量性が最大の魅力です。5角形という独特な形状が特徴で、収納時の形状維持にも優れています。開径86cmを確保し実用性も両立した設計で、日帰りハイクでの「お守り装備」として最適。軽さを追求したモデルでありながら、必要十分な機能を備えており、軽量登山傘界の革命児ともいえる存在です。

モンベル トラベルアンブレラ 50

出典:モンベル

基本スペック

  • 重量:90g
  • 直径:88cm
  • 骨数:6本
  • 素材:10デニール・バリスティック エアライト® ポリエステル[はっ水加工]
  • フレーム:カーボン繊維
  • 収納長:26cm
  • 参考価格:6,820円(税込)

特徴

 旅行に便利な超軽量傘として設計されたモンベルの傑作モデル。畳みやすく乾きの早いポリエステル生地を使用し、6本骨構造で高い軽量性とコンパクト性を実現しています。常時バッグに入れておいても気にならないサイズで、収納ケースも付属。軽量性と実用性のバランスを絶妙に取った製品で、晴雨兼用設計により日傘としても雨傘としても安心して使用できる汎用性の高さが特徴です。

arata ASU-08 Silver

出典:arata

基本スペック

  • 重量:125g
  • 直径:86.5cm
  • 骨数:8本(フルカーボンフレーム)
  • 素材:30D Polyester Pongee Silver Coating
  • シャフト:ドライカーボン
  • フレーム:カーボン繊維
  • 収納長:61cm
  • 参考価格:7,700円(税込)

特徴

 arata初のストレートタイプトレッキングアンブレラで、折りたたみ機構を排して極限の軽量化を実現。シャフトにドライカーボンを惜しみなく採用し、8本骨の安定性を保ちながら125gという驚異的な軽量性を達成しています。遮光率99.7%以上とUPF50+を満たし紫外線保護も万全。太陽にかざすと光が漏れる特性はありますが、皮膚への紫外線保護は十分確保されています。稜線でのやや強い風にも対応でき、軽量性を何より重視する方に最適なモデルです。

arata ASU-08 White

出典:arata

基本スペック

  • 重量:147g
  • 直径:86.5cm
  • 骨数:8本(フルカーボンフレーム)
  • 素材:20D Polyester Ripstop 100% Light-Shielding Coating
  • シャフト:ドライカーボン
  • フレーム:カーボン繊維
  • 収納長:61cm
  • 参考価格:7,700円(税込)

特徴

 人気のピュアホワイトと完全遮光コーティングの組み合わせを採用したモデル。AU-08/Whiteで好評だった仕様を継承し、生地をアップグレードして強度と完全遮光を維持しながら軽量化を実現。Silverモデルより22g重くなりますが、絶対に日焼けしたくない方におすすめの仕様です。8本骨の遮光性トレッキングアンブレラとしては比肩する製品がない最軽量を実現し、機能的でさわやかな印象を与えるデザインが様々なシーンで活躍します。

ゴッサマーギア TLDM Folding Umbrella Dual Silver

出典:vic2

基本スペック

  • 重量:約90g(個体差あり)
  • 直径:約79cm
  • 素材:ポリエステル100%(表面ポリウレタンコーティング)
  • シャフト:アルミニウム
  • フレーム:カーボン繊維
  • 遮光率:99.9%以上
  • 収納長:約21cm
  • 参考価格:7,590円(税込)

特徴

 軽量性と携帯性を重視した晴雨兼用超軽量折りたたみ傘。遮光率99.9%以上の高性能遮光ファブリックを採用し、UVカット機能も充実しています。OEKO-TEX STANDARD 100認定の安心素材で、環境にも配慮した設計です。収納袋が2種類付属し、大サイズ(6cm×41cm)と小サイズ(6cm×25cm)の使い分けが可能。旅行や通勤、アウトドアなど様々なシーンで活躍し、晴れた日の急な雨にも対応できる優れた防水性を備えています。アメリカのUL(ウルトラライト)ハイキング文化で育まれた実用性の高さが魅力です。

各モデル比較表

メーカーモデル重量直径骨数参考価格
エバニューAiry L.F umbrella EBYR77174g86cm5本¥4,620
モンベルトラベルアンブレラ 5090g88cm6本¥6,820
arataASU-08 Silver125g86.5cm8本¥7,700
arataASU-08 White147g86.5cm8本¥7,700
ゴッサマーギアTLDM Folding Umbrella Dual Silver90g79cm5本¥7,590

使用上の注意点

装着前チェック:山行前に必ず開閉テストを実施。故障は山では致命的になりかねません。

正しい使用法:強風時は無理に使用せず、安全な場所に避難することが最優先です。

定期的な点検:フレームの曲がりや生地の破れをチェックし、早期発見・対応を心がけましょう。

メンテナンス

使用後は水分を拭き取り、完全に乾燥させる。カーボンフレーム採用モデルは特に湿気に注意が必要。収納時は生地を傷めないよう丁寧に畳み、専用ケースがあれば必ず使用しましょう。

まとめ

軽量登山傘は、山での突然の天候変化から身を守る重要なアイテムとして確立されています。わずか100g前後の重量でありながら、雨対策やモデルによっては紫外線対策の両方に対応でき、登山装備として高い実用性を発揮します。日帰りハイキングでは安心感を提供し、長期縦走では疲労軽減にも貢献する優れものです。

 価格面でも手に取りやすい価格から販売されているものも多く、その軽量性と多機能性を考慮すれば決して高い買い物ではありません。特に梅雨時期から夏山シーズンにかけては、レインウェアと組み合わせることで快適な山行を実現できるでしょう。晴天時の日傘としての活用も含めれば、通年で活躍する装備といえます。


あわせて読みたい関連記事

関連タグ:#軽量化 #晴雨兼用 #日帰り登山 #縦走装備 #UVケア

※この記事で紹介したアイテムの最新価格・在庫状況は各メーカー公式サイトでご確認ください

Topics

注目記事

Ranking

週間ランキング

Contents

山旅旅のコンテンツ

カテゴリーから探す

SNS

オンラインショップ

Online Shop Yamatabitabi

山旅旅がセレクトする、軽量で使い勝手がいい、普段使いもできるアウトドア用品を扱うオンラインショップです。