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登山の服装を気温別に徹底紹介!20℃以上、15℃、10℃、5℃、0℃以下のレイヤリング&おすすめアイテム21選

登山の服装を気温別に徹底紹介!20℃以上、15℃、10℃、5℃、0℃以下のレイヤリング&おすすめアイテム21選

「秋の登山はどんな服装がおすすめ?」「11月の登山には何を着ていけばいい?」など、季節ごとの登山の服装選びにお悩みではありませんか。

登山の服装は春夏秋冬別に考える、といっても実際は月ごとで気温の変化が大きく、月の初旬、中旬、下旬によっても気温差が生じるため、季節による服装選びは案外難しく、きっぱりとした正解を得られにくいのが実情です。

そこでこの記事では、季節よりも具体的な指針となる、山の気温別の服装を紹介します。山の気温は、「てんきとくらす」など山の天気予報サイトに発表されるので簡単にチェックできます。

本記事では、山頂の気温が20℃以上、15℃、10℃、5℃、0℃以下の時のレイヤリングのポイントを解説し、あわせておすすめのアイテムを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

春夏秋冬の登山の服装選びで注意したいポイント

私たちは普段、季節によって服装を変えています。登山の服装も季節によって変えるのは当然ですが、春夏秋冬の区別のほかにも、登山の服装を考える上で押さえておかなければならないポイントがあります。

①標高の高さによって気温が変わる

山の気温は、標高を100m上げると0.6℃下がるといわれています。

住んでいる街の標高を0mと仮定すると、標高1000mの山は気温が6℃低いことになります。標高1500mの山では気温が9℃低くなり、標高2000mの山では気温が12℃低くなります。

街では桜が咲く春でも、山の上ではスキーができるほどの積雪があるなど大きな違いがあります。標高3000m級の山に至っては、気温が20℃近くも下がるため、夏の登山であっても山頂は冬のような寒さです。

登山の服装選びは、春夏秋冬の季節を考慮するだけでなく、山の標高の高さも考えることが大切です。標高が高くなるほど気温が下がるため、特に高所では季節が寒い方へ1~2個ずれると考えてレイヤリングを用意するといいでしょう。

②風の影響で体感温度が変わる

山の気温は、標高の高さだけでなく、風の強さによっても変わります。

山は、風速1m/sで体感温度が1℃下がるといわれています。風速5mなら5℃、風速10mなら10℃も体感温度が下がることになるため、夏であっても防風性のあるウィンドブレーカーのようなアウターが必要です。

例えば、八ヶ岳の赤岳(2,899m)に出かけるとして、都心で最高気温が25℃、最低気温が19℃だったとします。標高が100m上がると気温が0.6℃低くなるので、赤岳山頂付近の気温は、最高気温が約8℃、最低気温が約2℃となります。

さらに、風速3mの風が吹いている場合、そこから更に3℃気温を低く見積もる必要があるため、山頂付近の気温は最高気温が約5℃、最低気温が約-1℃の体感といえます。

露出している肌に汗をかいていれば、風が当たることで、そこから気化熱によって急激に体の熱が奪われます。寒くなることで体力が奪われることを念頭におき、よく考えられた服装とレイヤリングで登山をすることが大切です。

③月ごとに気温が変化する

山の気温は、月ごとに変化します。季節の中でも、特に春と秋は月ごとの変化が大きいため注意が必要です。

参考までに日帰り登山で人気の高い高尾山(標高599m)、塔ノ岳(標高1491m)、大菩薩嶺(標高2057m)、乗鞍岳(標高3026m)の月別平均気温を紹介します。

高尾山(標高599m)塔ノ岳(標高1491m)大菩薩嶺(標高2057m)乗鞍岳(標高3026m)
1月-0.2℃-4.9℃-8.5℃-19.5℃
2月0.9℃-4.5℃-7.7℃-15.9℃
3月4.4℃-0.8℃-3.9℃-11.8℃
4月9.7℃4.8℃1.9℃-4.8℃
5月14.5℃8.9℃7.6℃0.7℃
6月17.8℃12.0℃11.1℃5.3℃
7月21.8℃15.7℃14.7℃8.9℃
8月22.8℃17.3℃15.7℃9.7℃
9月19℃14.0℃11.6℃5.6℃
10月13.3℃8.3℃4.3℃1.7℃
11月7.5℃3.1℃-0.6℃-5.3℃
12月2.3℃-1.8℃-4.3℃-11.5℃

上の表を見ると、夏の7月と8月の平均気温は、それほど大きな差がありません。しかし、秋の9月、10月、11月の平均気温は、大きな気温差があることが分かります。同じように春の3月、4月、5月の平均気温も大きな差があります。そのため、特に春と秋の登山は、服装の正解がつかみづらいといえます。

④春と秋は気温差が大きい

月別平均気温を見ても、春と秋は気温差が大きい季節といえます。春と秋のポイントをまとめると次のようになります。

【春】

  • 3月:残雪があるので登山にリスクが伴う。暖かくなったと思ったら寒気が押し寄せて寒くなるなど、日によっての気温差を感じやすい。
  • 4月:少しずつ気温が上がるが、高所ではまだ雪山装備が必要。低山ではお花見登山が楽しめるところも。
  • 5月:高所では都心と山の気温差の把握に戸惑う時期なのでレイヤリングを考えるのが難しい。上旬と下旬とで気温差がある。低山では徐々に夏の陽気を感じるように。

【秋】

  • 9月:夏が過ぎ秋の訪れを感じる月。初旬、中旬、下旬と気温の差が大きい。日没の時間が早くなる。紅葉登山が始まる。
  • 10月:9月との気温差が大きい。冬の訪れを感じる月。登山口ではロングスリーブ1枚でOkも1000m以上から徐々に気温が下がり、頂上付近は冬の寒さ。初旬は紅葉登山の最盛期。
  • 11月:登山スタートから肌寒く、標高を上げていくことで気温が下がり、場所によっては登山道が雪や凍っていることも。頂上付近は氷点下で寒いこともあれば、ぽかぽか陽気のこともあり、気温の判断が難しい。高所では冬山登山の服装と装備が必要。

こうした気温の変化を考慮した服装選びが大切です。

⑤気温差、標高差のある登山はレイヤリングが重要

下の表は、登山者に人気が高い山の、5月の平均気温です。

山の名前高尾山塔ノ岳大菩薩嶺燕岳
頂上付近の平均気温15℃8.9℃7℃2.4℃
標高599m1491m2056m2763m
標高差406m1200m457m1260m
登山口と頂上の気温差2.4℃7.2℃2.7℃7.2℃

注目すべきは、塔ノ岳と燕岳です。塔ノ岳の標高は1491m、燕岳の標高は2763mと、1300m近い差があります。そのため、それぞれの山頂付近の気温は、塔ノ岳が8.9℃、燕岳が2.4℃と大きく異なります。

しかし、登山口から山頂までの標高差は、塔ノ岳1200m、燕岳1260mと、ほとんど変わりません。したがって、登山口と頂上の気温差は、どちらも同じ7.2℃です。

高尾山の登山口と頂上の気温差は2.4℃、大菩薩嶺の登山口と頂上の気温差は2.7℃であるのに比べると、塔ノ岳と燕岳の登山口と頂上の気温差は、だいぶ大きいといえます。

このように、標高差のある登山では、登山口と頂上の気温差が大きく、登山口ではべースレイヤー1枚で平気だったとしても、頂上に着いたら急速に寒さを感じるようになります。

こうした気温差のある登山では、あらためてレイヤリングが重要だといえます。登山口ではできるだけ汗をかかないように薄手の服装でスタートし、標高を上げるにしたがってミドルレイヤー、アウターと重ねていくように着用することで、体を冷やさずに登山ができます。

また、頂上で休憩する計画がある場合は、頂上付近の気温を確認し、その気温に合った防寒着の用意を忘れないようにします。

気温20℃以上の服装

山の気温が20℃以上だと、季節は夏と考えられ、非常に汗をかきやすく、できるだけ汗をかかない、もしくは汗をかいても汗冷えを起こさないようにするために、蒸れにくく、すぐに乾く素材の服装がおすすめです。

また、夏登山は標高の高い山へ登ることが多いため、風の影響と、標高差による気温差に応じたレイヤリングを用意する必要があります。行動中は着用しないアウターをザックの中にしまっておくことが多いため、軽量でコンパクトに収納できるモデルがおすすめです。

また高所では紫外線がきつく、1000メートルあたり約15%強くなります。サングラスや帽子などで紫外線対策をしましょう。

  • 薄手で軽く、通気性の良い服装
  • 吸汗速乾性の素材
  • 紫外線が強いため、帽子やサングラスでの対策や、UVカット機能付きの服装がおすすめ
  • 高所登山では風の影響を受けやすいため、ウィンドブレーカーがあるとよい
  • 天候急変に備えてレインウェアの上下や、高所では防寒着の用意も必要

べースレイヤー | ドライレイヤー+薄手メッシュのメリノウールTシャツ

Tシャツの下にドライレイヤーを着るのは暑いと思われますが、暑い時期だからこそ、汗を肌から切り離すメッシュ素材のドライレイヤーで汗を素早くべースレイヤーへと移行させ、肌をドライに保つ必要があります。

出典:ファイントラック

ファイントラックの『ドライレイヤー』はシリーズ展開をしており、年間を通じて活躍するアイテムです。ドライレイヤーの中でも『クール』は最も薄く、涼感を備えているため夏の登山におすすめです。

メーカーファイントラック
商品名ドライレイヤークールタンクトップ
価格5,830円
重量55g
素材ナイロン88%、ポリウレタン12%

べースレイヤーはスマートウールのアクティブメッシュ ショートスリーブ。メリノウールとテンセル、リサイクルポリエステルの混紡生地でできており、耐久性と冷涼感に優れています。また、肩や袖、背中にはメッシュ生地を配すことで通気性と速乾性を確保しています。

出典:ロストアロー

防臭性や温度コントロール、汗冷えの抑制といったメリノウールの特徴を備えているため、暑い季節の登山やアクティブな方におすすめのべースレイヤーとして活躍します。

メーカースマートウール
商品名メンズ アクティブメッシュ ショートスリーブ
価格13,640円
重量145g/m2
素材

フロントボディ/襟=ウール53%、リヨセル47%

バックボディ/袖/肩=ウール38%、リヨセル33%、ポリエステル29%

アウターレイヤー | 軽量で動きやすいウィンドブレーカー

出典:アークテリクス

スコーミッシュ フーディは、穏やかながら変わりやすい天候でのアクティビティの必需品としてロングセラーを続けている、アークテリクスのレジェンドアイテムです。ムレを逃す通気素材で、軽量でストレッチ性があり、耐久性が高く、胸ポケットに本体を収納できるパッカブル仕様で着用しない時の持ち運びに便利です。

メーカーアークテリクス
商品名スコーミッシュ フーディメンズ
価格29,700円
重量140g
素材DWR 加工の Tyono 30 デニール シェル ‐100% ナイロン

ボトムス | 汎用性に優れた定番ショーツで涼しく軽快に

出典:パタゴニア

バギーズ・ショーツ
は、軽量で耐久性に優れた水陸両用の定番ショーツです。濡れてもすぐに乾いて肌に密着しないため快適な履き心地で、登山をはじめ、キャンプや釣り、水遊びなど夏のアクティビティに欠かせません。
メッシュのライナーが付いているため、暑い時期はアンダーウェアを着用せずに履くことができ、抜群の開放感です。
メーカーパタゴニア
商品名メンズ・バギーズ・ショーツ 5インチ
価格9,900円
重量204g
素材リサイクル・ナイロン100%

気温15度前後の服装

山の気温が15℃というのは、どんな季節でしょうか。例えば、標高2500mの山の山頂が15℃なら、街の気温は30℃で夏です。標高1500mの山の山頂が15℃なら、街の気温は24℃で初夏や初秋の頃でしょう。標高1000mの山の山頂が15℃なら、街の気温は21℃で春や秋といったところです。

このように山の気温が15℃の季節は、山の標高によってだいぶ変わってきます。街ではもう、あるいはまだ、暑さを感じることがある季節でも、山頂では冷涼な風が吹いている、と考えてレイヤリングを用意します。

特に、標高差のある登山では、登山口付近の気温と山頂の気温とで大きな差があり、登っている時は汗をかきますが、山頂に着くと風の影響もあって急速に寒さを感じやすいため、汗冷え対策とレイヤリングでの体温調節が重要です。

  • 薄手のべースレイヤーでスタートし、標高を上げるにしたがって服を重ねていく
  • べースレイヤーは吸汗速乾性のあるポリエステル素材、または汗をかいても、ゆっくりと乾くことで冷えを防止できる薄手のメリノウール素材がおすすめ
  • ミドルレイヤーは薄手の山シャツがおすすめ
  • 暑い時や標高が1000m以下ならミドルレイヤーを省略してべースレイヤーとアウターのレイヤリングで
  • アウターはウィンドブレーカーがおすすめ
  • 9月は雨が多いのでレインウェア上下は必須
  • 高所縦走登山では、防寒着の用意を

べースレイヤー | ドライレイヤー+薄手のメリノウール製Tシャツ

出典:パタゴニア

キャプリーン・クール・メリノ・ブレンド・グラフィック・シャツは通気性の高いメリノウール混紡のテクニカルTシャツです。天然の温度調節機能で汗冷えを防ぐとともに防臭効果を発揮し、幅広いアクティビティに活躍します。動きやすくフィット感があり快適な着心地です。

メーカーパタゴニア
商品名メンズ・キャプリーン・クール・メリノ・ブレンド・グラフィック・シャツ
価格11,000円
重量111g
素材ウール65%、リサイクル・ポリエステル35%

ミドルレイヤー | 軽量で多用途に使えるおしゃれな山シャツ

出典:山旅

山旅のULメリノウールシャツ・ロングスリーブは、ヴァージンメリノウールが持つ消臭効果と保温性、ポリエステルの速乾性と耐久性を備えた、登山での使用に適したウール混紡シャツです。非常に軽量で着用した時の透け感はほとんどなく、タウンユースにも活躍します。

シンプルなデザインでコーデしやすく、1つ持っておくと重宝する、おしゃれなアイテムです。

メーカー山旅
商品名ULメリノウールシャツ・ロングスリーブ
価格24,970円
重量201g (M)、204g (L)
素材77% virgin wool, 23% polyester

アウターレイヤー | ハードシェルとウインドシェル両方の強みを発揮

コアプレシェルフーディは軽量薄手ながらも防風性と通気性のバランスに優れ、ハードな動きでも蒸れにくいフーディジャケットです。ストレッチ性、耐久性を備え、登山のほかクライミングやファストハイクなどあらゆるアウトドアシーンで活躍します。

肌に吸い付かないサラッとした着心地で、べースレイヤーの上に直接重ねてもストレスなく行動できます。内ポケットに本体を収納できるパッカブル仕様で持ち運びにも便利です。

メーカーマウンテンハードウェア
商品名コアプレシェルフーディ
価格17,600円
重量140g
素材パーテックスカンタムエア TM 20D ストレッチリップストップ

ボトムス | 人気の高い登山用定番パンツ

ザ・ノース・フェイスのバーブパンツは防風性を備えつつ軽量性と通気性のバランスがとれた、登山におすすめのトレッキングパンツです。伸縮性が高く、ハイキングから縦走登山、クライミングと幅広いアクティビティに活躍します。

パンツの素材は通気性を備えていますが、左右にベンチレーションがあるため、衣服内のムレを効率よく排出できます。

メーカーザ・ノース・フェイス
商品名バーブパンツ
価格14,850円
重量490g
素材

ナイロン92%、ポリウレタン8%

気温10度前後の服装

登山口ではTシャツやロングスリーブ1枚で過ごせるような心地よい気温でも、山頂では冬のような寒さを感じ、風が強ければ更に体感温度は下がります。

山の気温が10℃前後の場合、教科書のようなきちんとしたレイヤリングが必要になります。レイヤリングの基本であるべースレイヤー(+ドライレイヤー)・ミドルレイヤー・アウターレイヤーを、寒かったら着る、暑かったら脱ぐ、を繰り返して体温調節を図り、できるだけ汗をかかない、または、汗をかいても汗冷えを起こさないようにすることが大切です。

また、必要に応じて手袋、ネックウォーマー、ニット帽など防寒小物も装備に加えましょう。高所縦走登山の場合、朝晩の気温はさらに冷え込みますので、防寒対策は必須です。

  • ドライレイヤー+ベースレイヤーで汗と肌を切り離す
  • べースレイヤーはメリノウールの長袖がおすすめ
  • ミドルレイヤーは薄手フリースのジャケットタイプがおすすめ
  • アウターレイヤーはソフトシェルか、レインジャケットを着てもOK
  • ボトムスは、トレッキングパンツに寒かったらレインパンツを重ねる

ベースレイヤー | ドライレイヤー+メリノウールの長袖

出典:パタゴニア

ロングスリーブ・キャプリーン・クール・メリノ・ブレンド・グラフィック・シャツは、通気性を備えたメリノウール混紡の軽量テクニカルロングTシャツです。

メリノウールは汗をかいても乾きやすく、ゆっくり乾くことで気化熱による冷えを防止します。冬は温かく夏は涼しい天然のエアコンのような効果があり、防臭作用があるのもうれしいポイント。薄手でサラリとした着心地です。

メーカーパタゴニア
商品名メンズ・ロングスリーブ・キャプリーン・クール・メリノ・ブレンド・グラフィック・シャツ
価格12,650円
重量139g
素材ウール65%、リサイクル・ポリエステル35%

ミドルレイヤー | 行動着に適した通気性の高い人気フリース

出典:パタゴニア

R1 エア・ジャケットは、軽量で優れた通気性と速乾性を備えたテクニカルフリースで、年間を通じて活躍するフリースのモデルとして大変人気があります。

秋の登山では特にミドルレイヤーの出番が多く、状況に応じて着脱を繰り返すことが多いため、フードタイプよりジャケットタイプの方がおすすめです。

肌寒さを感じる時、着用したまま行動しても汗蒸れを起こさず過ごせるため、秋だけでなく、冬も春も長い期間活躍します。

メーカーパタゴニア
商品名メンズ・R1 エア・ジャケット
価格23,100円
重量340g
素材リサイクル・ポリエステル100%

アウターレイヤー | 高機能でコスパの良いレインウェア

出典:モンベル

アウターレイヤーとしても優れた機能を発揮するのが、モンベルの人気レインウェア「ストームクルーザー」です。高い透湿性と耐水圧を実現した独自開発の防水透湿性素材「スーパー ドライテック」を使用。耐候性が高く、ムレを逃し、体を濡れから守ります。高機能でありながら比較的値段がリーズナブルなのが魅力で、1つ持っておくとさまざまなシーンで重宝します。

なお、モンベルのレインウェアは、トップスとボトムスでセット販売されていません。上下違う色にしてみるなど、自由に組み合わせることができます。

メーカーモンベル
商品名ストームクルーザージャケット
価格22,000円
重量254g
素材スーパードライテック3レイヤー[表:30デニール・バリスティックナイロン・リップストップ]

ボトムス | 着脱しやすいフルジップタイプのレインパンツをアウターパンツに

出典:モンベル

スーパードライテック レインパンツ フルジップは 全開するサイドジッパーを搭載したレインパンツです。登山靴を履いたままで着脱できるため、急な降雨にも素早く対応でき、パンツの内部を泥で汚さずに済みます。

裏地には保水しにくい高密度ニットを使用し、さらっとした履き心地です。

トレッキングパンツだけでは寒い時に、アウターパンツとしても活躍します。モンベルのストームクルーザージャケットと一緒に揃えるのがおすすめです。

メーカーモンベル
商品名スーパードライテック レインパンツ フルジップ Men's
価格18,000円
重量216g
素材スーパードライテック3レイヤー[表:30デニール・バリスティックナイロン・リップストップ]

気温5度前後の服装

山の気温が5℃の場合、街は秋から冬へ向かう時期だったり、春のまだ浅い時期だったりします。低山の気温が5℃の場合は、街でも冬の季節でしょう。この時期の山は風や陽ざしの有無による影響を受けやすいため寒暖差があり、しっかりとした防寒の準備をしておく必要があります。

基本はべースレイヤー(+ドライレイヤー)、ミドルレイヤー、アウターレイヤーによるレイヤリングです。行動中は、アウターレイヤーは脱いでいてもミドルレイヤーは着ていることが多くなり、冷たい風に当たる時に、アウターレイヤーを着用するようになるでしょう。

防寒の準備は必要ですが、保温を重視し過ぎた服装だと汗をかき、稜線に出たときに一気に体が冷えるため、行動中の服装は保温力と通気性を両立させたアイテムを着用するのがおすすめです。

また、首や手首、足首を冷やさないよう、ネックゲイターや手首まで隠れるグローブ、厚手のソックスなど防寒小物を準備しておくことも大事です。帽子はニット帽がいいでしょう。

さらに、山頂での休憩時用に軽量ダウンや化繊ジャケットなどの防寒着を用意しておきましょう。

  • ドライレイヤー+ベースレイヤーで汗と肌を切り離す
  • べースレイヤーは体温調節しやすいハーフジップ仕様の長袖がおすすめ
  • ミドルレイヤーは保温性と通気性に優れた薄手フリースジャケットやアクティブインサレーションがおすすめ
  • アウターレイヤーは冷たい風に当たればハードシェルを着用
  • 体の末端を保温する防寒小物の用意
  • 行動中はできるだけ汗をかかないようにする
  • 休憩時の防寒着として軽量ダウンまたは化繊ジャケットを用意

ベースレイヤー | ドライレイヤー+体温調節しやすいハーフジップ仕様のメリノウール長袖

出典:ゴールドウィン


アイスブレーカーのメリノ 200 オアシス ロングスリーブ ハーフジップは、汎用性の高い、中厚手のベースレイヤーです。メリノウール100%で、暑くても寒くても衣服内は適度な暖かさや優れた調湿性が保たれる上、心地よい肌触りでチクチクした感じがありません。

ハーフジップ仕様なので開閉により手軽に体温調節ができます。1枚で着ても問題ないシンプルなデザインなので、少し肌寒い時のTシャツとして普段使いにもおすすめです。

メーカーicebreaker
商品名メリノ 200 オアシス ロングスリーブ ハーフジップ
価格18,700円
重量不明
素材ウール100%(メリノウール)

ミドルレイヤー | アクティブインサレーションとしても活躍する軽量フリース

Rabのアルファフラッシュは、ポーラテックのアルファダイレクトを使用したアクティブインサレーションとしても活躍する非常に軽量なフリースです。通気性、速乾性に優れ、着たまま行動していても汗をかきづらく、適度な保温力を備えています

「脱ぐと寒い、けれど着ると暑い」と感じることの多いフリースにあって、「ちょうどよい」保温力と通気性を備え、アクティブなシーンの多い登山者に支持されています。

メーカーRab
商品名アルファフラッシュ
価格16,500円
重量273g
素材POLATEC Alpha ダイレクト

アウターレイヤー | ゴアテックス3層構造のハードシェル

出典:パタゴニア

トリオレット・ジャケットは、防水性、透湿性、防風性を備えた丈夫な3層構造のゴアテックスを使用したジャケットです。厳しい冬のコンディションに対応しますが、レイヤリング次第で秋から春まで活躍します。

フードはヘルメットを着用したままかぶることができ、フロントジッパー横のツーウェイ・ピットジッパーは、ベンチレーションとしても有効です。冬山登山やスキーのほか、日常のレインウェアとしても使える一着です。

ボトムス | 冬山登山で幅広く活躍するパンツ

アークテリクスのガンマARパンツは、防風性と防水性が強化された二重織りのBurlyダブルウィーブという素材でできた、秋冬用の中厚手のソフトシェルパンツです。伸縮性、耐久性、透湿性に優れて大変動きやすく、登山やクライミングなど冬山登山の幅広いシーンで活躍します。

寒さの厳しい時は、インナータイツを履いたり、レインパンツを重ねたりすることで防寒性を補えます。

メーカーアークテリクス
商品名ガンマARパンツ
価格48,600円
重量484g
素材Burlyダブルウィーブ(ナイロン50%、ポリエステル43%、スパンデックス7%)

気温0℃以下の服装

気温0℃前後、もしくは0℃以下の場合は、冬山登山の装備が必要です。服装はベースレイヤー(+ドライレイヤー)、ミドルレイヤー、アウターレイヤーとレイヤリングをするのが基本ですが、1つ1つのアイテムは保温力のあるものを選んだり、ミドルレイヤーを2枚重ねたりなど、防寒にシフトしたレイヤリングをします。上半身だけでなく、状況に応じて下半身のレイヤリングも必要です。

また、雪、強風などが予想されるため、防水、防風、防寒のためのグローブなど、しっかりとした小物類を準備します。

  • ドライレイヤー+べースレイヤーで肌を常にドライな状態に保つ
  • べースレイヤーは汗離れがよく、通気性と保温性が両立したモデル
  • ミドルレイヤーは防寒性がありながらオーバーヒートしない透湿性に優れたアクティブインサレーションがおすすめ
  • アウターレイヤーは防寒性に優れたゴアテックス性のハードシェル
  • 防寒着としてダウンもしくは化繊のジャケットを用意
  • ボトムスもレイヤリングを。インナータイツやロングパンツ+ゴアテックス製のハードシェルパンツを
  • 冬山用防寒小物が必要。グローブはレイヤリングも

ベースレイヤー | ドライレイヤー+体温調節しやすいハーフジップ仕様のメリノウール長袖

出典:パタゴニア

パタゴニアのキャプリーン・サーマルウェイトはポーラテックパワーグリッドの凹凸ある素材で、優れた保温性と通気性、吸湿発散性を発揮します。ハーフジップ仕様で簡単に温度調節ができ、行動中ジッパーを解放させることで涼しい風を取り込むことができます。

保温力を備えながら、行動中のオーバーヒートを防いで汗冷えを起こさず、肌がずっとドライで暖かいべースレイヤーです。

メーカーパタゴニア
商品名メンズ・キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネック
価格15,950円
重量176g
素材ポーラテック・パワー・グリッド・リサイクル・ポリエステル92%/ポリウレタン8%

ミドルレイヤー | 汗を排出し冷たい風から体を守る超軽量アクティブインサレーション

出典:山旅

山旅のポーラテック アルファダイレクト90 ULジャケットは、行動中に必要な「温かさ」と「通気性」だけを追求した、究極にシンプルなフルジップ仕様のアクティブインサレーションジャケットです。

使用しているのは、信頼の高機能素材Polartec Alpha Direct 90。非常に軽量な上、汗をかいてもすぐに乾く速乾性と、濡れても潰れにくいロフト構造で行動中の保温性をキープします。

襟は約4cmとあえて低めの設計にすることで、アウターシェルを羽織ってもオーバーヒートしません年間を通じて活躍するアイテムです。

メーカー山旅
商品名ポーラテック アルファダイレクト90 ULジャケット
価格18,990円
重量129g(L)
素材ポーラテックアルファダイレクト90

アウターレイヤー | 進化したゴアテックスプロを採用した人気の冬山用ハードシェル

出典:フルマーク

ノローナのロフォテン ゴアテックス プロ ジャケットは、極寒の冬山登山、バックカントリースキーやゲレンデスキー、スノーボードに適した信頼のスノーシェルジャケットです。

耐久性や透湿性に優れるゴアテックスプロの中でも最も透湿性の高いゴアテックスプロモストブリーザブル3レイヤーを採用。表面生地の厚さは70デニールと安心の耐久力がありながらゴワゴワし過ぎません。

ヘルメットをかぶったままフードがかぶれ、脇やフロントのベンチレーションで温度調節も簡単。効果的なポケットの配置でゴーグルやグローブなどが収納できます。

メーカーノローナ
商品名ロフォテン ゴアテックス プロ ジャケット
価格116,600円
重量698g
素材Gore-Tex Pro Most Breathable 3-layer, 70D recycled nylon


ボトムス | 動きやすくて安心感の高いハードシェルパンツ

出典:アークテリクス

アークテリクスのべータARパンツは、丈夫で透湿性と耐候性に優れた、汎用性抜群のハードシェルパンツです。

次世代素材Most Ruggedテクノロジーを採用したゴアテックス プロを採用。軽量で防水性、耐久性、透湿性に優れている上、立体裁断で動きやすく、サイドジッパーで素早く換気ができ、着脱が簡単です。

ハードシェルパンツの下は、動きやすく、ハイクアップ時の汗をしっかり吸い上げる透湿性と通気性に優れたタイツなどを取り入れると良いでしょう。

メーカーアークテリクス
商品名Beta AR Pant Men's
価格84,700円
重量470g
素材N80d Most Rugged 3L ゴアテックス プロ

インナータイツ | 超軽量なアクティブインサレーション・タイツ

出典:山旅

山旅のポーラテック アルファダイレクト90 ULタイツは、Lサイズで105g、Mサイズで99gと、世界最軽量級のアクティブインサレーションタイツです。保温性、通気性、速乾性に優れたアルファダイレクト90を採用し、レイヤリングしやすいようポケットは敢えて設けていません。

ハードシェルパンツのインナータイツとしても、ショーツやロングパンツと合わせた快適な行動着としても活用できる上、テント泊や山小屋泊、自宅でのリラックス着としても使えます。

メーカー山旅
商品名ポーラテック アルファダイレクト90 ULタイツ
価格9,990円
重量99g (M)、105g (L)
素材ポーラテックアルファダイレクト90

体感に合った服装を選んで


今回ご紹介した気温別のレイヤリングは、あくまでも一例にすぎません。例えば10℃の気温を寒い!と感じる方もいれば、ちょうどよいと感じる方も、登山をするにはちょっと暑いと感じる方もいるように、体感は人それぞれで個人差が大きいです。ご自分の体感に合った服装やレイヤリングを選んで、登山を楽しんでくださいね。
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