馬の背(痩せ尾根 鎌尾根)とは
「うまのせ」と呼ぶ。両側が切り立って崖になっている狭い尾根。有名な登山道としては奥穂高、ジャンダルムなどに見ることができる。馬の背の歩き方は後側の脚を前に出すとき前膝を上方に上げることによって、頭、腰、後側の脚が同一重力線上に重なって、身体の「軸」をつくりながら歩く。脚で上半身を支えているので、バランスの崩れが少なく安定した姿勢で歩くことができる。万一バランスを崩しても、脚が自由に動くのでぐに立て直すことができる利点がある一方、スピードに欠けるが、危険な箇所では崩落や落石などの危険を避けるために動きはゆっくり行うことがルールである。
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